イギリス英語とアメリカ英語の違いとは?英&米に住んで分かった違いマスターの難しさ

Big Ben and the Palace of Westminster in London, UK

夫の赴任でアメリカからイギリスにやってきた。英語は大学で専攻していたし、TOEICは900点を超えていたので、英語にはある程度自信があった。

イギリスに来る前はアメリカに4年生活していたし、日常生活では英語に困ることなどなかった。

ところが、ヒースロー空港に降り立った後、職員の言ってる英語が聞き取れないのだ。疲れているからなのかと気を取り直してスーパーへ。

ところがレジの女性の言ってることも分からない。彼女は英語を話してるのだろうか。

もしかして、イギリス人ではないので訛りが強くてわからないのかな。と楽観的に考えてみるが、ほかの店員の言ってることもよくわからないのだ。

家でテレビを見てみると、内容があんまり頭に入ってこない。
一体どういうことだろう?

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日本の英語教育

日本の義務教育で6年間英語を学習したが、それは全てアメリカ英語だった。そういえば、大学の授業でイギリス英語とアメリカ英語の違いを学んだことを思い出した。

なんだかかっこいいような、気取ったようなアメリカ英語とは違った響きを持っていた。そしていくつかの単語はイギリスとアメリカでは違うと習う。

私がいまだに覚えているのは、イギリス英語専門の先生に教えてもらった「荷物」の呼び方だ。
イギリス英語は「luggage」でアメリカ英語は「baggage」と呼ぶと習った。

イギリス英語とアメリカ英語、発音編

まず、発音が違うようだ。同じ単語を話していても慣れないうちは頭に入ってこない。

例えば「tomato トマト」を発音するとき、アメリカ英語では「とめーいと」という感じに聞こえ、イギリス英語では「とまと」と聞こえる。

また、「water 水」はアメリカ英語では「をーらー」みたいに聞こえて、イギリス英語は「をーたー」と聞こえる。

ある日、家に花瓶がなく、スーパーに行った時、どうしても見つからないので店員さんに聞いてみた。

「vase ヴェイス」はどこですか?と。すると店員は眉をしかめて私を見て、何のことかわからないというではないか。

そして今度は身振り手振りで伝えようとしたり、「お花を入れるこういうやつです。」と言ったら、彼女は、「ああ、ヴァーズね!」と言うではないか。

結局花瓶はその店にはなかったのだが、私が学校で習った単語はここでは発音が違うんだと思い知らされた。

イギリス英語とアメリカ英語、単語が全く違う編

これも生活するのに困るのだが、単語が全く違う場合が結構ある。

「なすび」はアメリカ英語では「eggplant」で、なんとイギリスでは全く異なり「aubergine」と呼ばれている。

スーパーでなすびを探す時は気を付けたほうがいい。ちなみにこの「aubergine」とはフランス語から来ている。

子供が小学校に行ってるのだが、トイレのことをイギリスでは「loo ルー」とか「toiletトイレット」と呼んでいるらしい。

私が日本にいたときにアメリカ人の先生にトイレのことを絶対に「toilet」と言ってはいけません。必ず「restroom」と言いなさいと習ったので、今まで「toilet」というのを避けてきていたのだ。

ところがここイギリスでは大人も子供もふつうに「toilet」に行ってきますと言うのだ。

イギリス在住4年目になって

4年前は全く分からなかったイギリス英語も慣れてくればだいぶ聞き取れるようになってきた。

しかし、やっぱりネイティブでない自分にとってはこの違いを完璧に使いこなすことなど不可能だ。

ネイティブであるイギリス人やアメリカ人でさえ、相手の言っていることが分からないことが多々あるという。

つまり、英語を完璧にマスターする、まして、イギリス英語とアメリカ英語の違いをマスターするのは不可能である。