映画で英語学習!120分はムリ!じゃあ2.5分の映画予告ならどう?

civilwar

「楽しみながら英語を学べる」を最大の武器に、常に一定数の学習者が存在すると思われる【映画で英語学習】。1本90分~120分の映画を教材に、見る、聞く、読む、話す、と英語に関するあらゆる要素を学習することができます。

だがしかし。120分×10回のリスニング(or ディクテーション or リピーティング)でも完璧に聞き取れるようになるかと言うと、そこは微妙です。50回くらいやっておけばまぁ…という雰囲気。

ちょっとやる気が消し飛ぶので、まずは映画予告を使って学習してみてはいかがでしょう。

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アメコミ作品映画予告で英語学習

今回例としてあげるのは、11月末に映画予告が公開され、最初の1時間で6100万回再生されマーベルの再生記録を塗りかえた『Captain America: Civil War』(日本公開予定2016年4月29日)です。

日本語字幕付き英語字幕付き (字幕の正誤確認が可能な記事 from EMPIRE Online)

映画予告で勉強する利点は何と言っても短いことです。
しかも映像がついていて印象に残りやすく、内容が詰め込まれていますから、学べることは盛りだくさん。

作品を選ぶ際は必ず英語字幕を表示できるものにしてください。公式の動画に字幕がない場合も、(わざわざ)英語字幕を付けてアップロードしてくれるYouTubeチャンネルや、EnglishCentralでも(数は少ないですが)英語字幕付きの映画予告を見ることができます。

学習方法は、映画を使った英語学習と同じです。

日本語字幕を確認

日本語字幕をチェックします。公式字幕ならベストですが、アメリカやヨーロッパで出たばかりの映画予告だと有志の方が字幕を付けてアップしてくださっている場合も。そもそも字幕と日本語訳は別物なので「だいたいあってる」程度で把握できれば大丈夫です。

英語字幕を確認

英語字幕をチェックします。意味の分からない単語や、解釈できないセリフを調べ、「音は聞こえているけれど、この単語って何だっけ?」をなくします。(リンク先の字幕には、一部正確ではないところがあります。)

例えば…

00:00:49 —there’re some who prefer the word ‘vigilante’.

「自警団」という言葉のほうを好む者もいる。

vigilante = 自警団

00:01:00 I know how much Bucky means to you.

バッキーがあなたにとってどれほど大切なのかは分かってる。

mean to = 大切である

00:01:12 There will be consequences.

ただでは済まないぞ。

consequences = (必然的な特に悪い方の)結果

00:01:19 You seem a little defensive.

少々ムキになっているようだ。

become defensive = 自己防衛的になる →ムキになる

00:01:46 Do you really want to punch your way out of this?

この状況を本当に力で切り抜けたいの?

punch = 力ずくで、実力行使で

one’s way out of = うまく切り抜ける、逃れる

英語字幕で速読練習

セリフに合わせて英語字幕を読みます。早く読むクセがつくと同時に、英文を戻って解釈することもなくなります。(そんな余裕はないので)

例えば…

00:00:25 Well, the people who think you did are coming right now.

おまえの仕業だと思っているやつらが、もうすぐ来る。

00:01:36 Because the people that shoot at you usually wind up shooting at me, too.

あんたを撃つ人間って、だいたい結局はオレのことも撃つから。

00:02:03 I wouldn’t do this if I had any other choice.

他に選択肢があるならこんなことはしない。

リスニング

再生速度変更やAB間リピートができるソフトやアプリで聞き込みます。(再生速度はYoutubeの設定でも変更することができます。)

速度を落としたところで聞こえないものは聞こえない場合も多々ありますが、単に早すぎて頭が追いつかないということなら、0.8倍速くらいで聞くとかなり楽になります。

フツーに聞き取れない発音についても、根気強く繰り返し聞きます。全体を聞き返しても150秒ですし、A-B間リピートにして「何が何でもこのフレーズは!」の意気込みで挑んでもおもしろいですよ。

例えば前出の「if I had any other choice. 」などは音の連結と短縮の結果、実際は「イファイドゥエニー~」と聞こえますが、「イフアイハッド」が来ると思って聞いていてはどうしても聞き取れないわけです。リピーティングで純粋に音を拾うのも1つの手段です。

逆に何が何だかわからないまま発音することに抵抗を覚える方は、音の強弱、同化、消失といった発音の規則性からアプローチしてもよいでしょう。

リピーティング or シャドーイング

「聞き取ることができればそれで満足」という方も、たまには口を動かしてみましょう

特に聞き取りづらいフレーズを自分で発音してみると、英語のリズムを感じることができて、発音の切れ目予測が修正されるのか、聞き取ることができるようになる場合も。感情を込め、なりきりモードでの発音練習をおススメします。

字幕なしで理解できるまで、繰り返す

リスニングのみ行うという最短ルートでは、1日30分で1週間ほど続けると100回聞くことになります。実際は自分が弱い部分を克服しながらなので、もう少し時間がかかると思います。そして半年後に映画本編を見た時には、予告にあるフレーズのみではありますが、「ガッツリ聞き取って理解できる!」というオマケつき。結構嬉しいものですよ。