英語教材としての映画【効果的な作品選びのコツと身につく力とは】

  • aykobr

洋画で英語学習する女性

映画を用いて英語学習を始めてみようと考える方は多いのではないでしょうか。

ネイティブのナチュラルな英語に触れられるという点で、映画はとても良い英語学習の教材と言えます。

重要なのは作品の選び方。

単に趣味として映画を楽しみたいのであれば話は別ですが、少しでも英会話上達に役立てたいと考えるのであれば、映画を選ぶ際にぜひ押さえて欲しいポイントがあります。

ここでは、効果的な英語教材として映画を選ぶ際のコツ、そして、英会話上達において映画学習から身につく力についてご紹介します。

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1.英語教材として映画を選ぶ-3つのコツ

1-1.自分の目的を明確にした上で作品を選ぶ

まずは英語学習の目的を明確にすることが重要です。漠然と「英語ができるようになりたい」と、やみくもに映画を観ても効率的に英語力を伸ばすことはできません。

「自分は英語で何ができるようになりたいのか」をできるだけ明確にし、その目標にあった映画を選ぶことで、映画からの英語学習を効率的かつ効果的なものにすることができます。

例えば、高校での留学に備えるのであれば、一般的なスクールドラマはピッタリな教材ですし、海外旅行を目標にするのなら、空港やレストランのシーンが多いコメディ映画がおすすめです。

また、ビジネスに通用する英語力を目指す場合は、当然ビジネスシーンが多いものが適しています。

一見当たり前のようなことですが、映画で英語を学習しようとする時に目的が曖昧で、的外れな映画を観続けては「やっぱり映画で英語学習は無理なのだ」と諦める人は多いのです。

映画で英語を学習しようと思ったら、まずは、「英語で何ができるようになりたいのか」という目的を明確にすることから始めましょう。

1-2.自分がなりたい話し方の俳優・女優が出演している作品を選ぶ

日本語もそうですが、言葉の習得というのは周りの影響を大きく受けます。

上品な話し方をする両親に育てられればその子供も上品な話し方になりますし、乱暴な話し方をする友達と行動していれば、自分も乱暴な話し方をするようになります。

地域によって方言が受け継がれていくのも、生まれてくる子どもたちが周りの大人の言葉を聞いて育つからです。これは英語においても同じことが言えます。

どんな英語を耳にするかで、自分の英語の話し方も決まってきます。

そこで、映画で学習する際は、自分がこういう話し方をしたい、聞いていて心地よいと感じる役者が出演している作品を選ぶことをおすすめします。

洋画を観た直後、どことなくそれまで観ていた映画の登場人物の動作や表情、話し方の影響を受けているな、と感じた経験はありませんか。

実は映画の登場人物から受ける影響というのは、なかなか即効性があります。これをメリットとして捉え、せっかく英語を学ぶのであれば、自分がなりたい話し方で英語を習得していきましょう。

また、自分が聞いていて心地よいと感じる音は耳に残りやすいとも言われており、効果的な学習方法としても理にかなった方法です。

1-3.観ていて楽しいと感じる作品を選ぶ

何かを学習する際に、最も重要なことは「楽しい」と感じることです。

学習と聞くと辛いもの、大変なものというイメージを持つ方もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。楽しくなければ長続きしませんし、嫌々取り組んでいるようでは何も身につきません。

1-1、1-2で「自分の学習目的にあった作品を選ぶ」こと、「真似したいと思う話し方の役者の出演作品を選ぶ」ことを推奨しましたが、この2つの条件にあてはまっていても、観ていて「つまらない」と感じるようであれば、英語学習の教材としては不適切です。

必ず「楽しい」と感じる作品を選んでください。

一見英語学習には関係ないポイントのように感じるかもしれませんが、実は最も重要なポイントの一つです。

観ていて「楽しい」と感じるか「つまらない」と感じるか…たったこれだけの違いが、英語の映画学習の効果に大きな差を生み出します。

何かを習得する時は、とにかく「楽しい」という感情が大きな武器となります。

2.映画学習で身につく力 - ネイティブへの免疫力

2-1.ネイティブを目の前に委縮してしまう原因

長い間英語学習を続けているのに、実際にネイティブと遭遇すると何も発言できなくなってしまう方は多いと思います。

例えば“How are you?”や”Where is the station?”といった表現は、ほとんどの日本人が知っているはずなのに、いざ声を掛けられるとパニックになってしまうケースは少なくありません。これは英語力の有無の問題ではなく、「ネイティブへの免疫力」の有無が原因です。

そしてこの「ネイティブへの免疫力」も、映画学習で習得できる重要な力の一つです。

では、映画で身につく「ネイティブへの免疫力」とは具体的にどのような力なのかを見ていきましょう。

2-2.発音、アクセント、スピード

洋画における話し方というのは、実際に欧米人が日常会話で行うようにとてもナチュラルです。

日本語の場合、ドラマや映画のセリフのような話し方を日常会話でしたら少し不自然ですよね。

ナチュラルな英語に触れるということは、ネイティブの発音アクセント、そしてスピードへの免疫力を養うことに繋がります。

“How are you?”や”Where is ~?”のような簡単な質問でも、ネイティブを目の前にすると委縮してしまうのは、ナチュラルな英語のスピードや発音に耳が慣れていない為です。

どんなに簡単な質問でも、ネイティブの話し方に慣れていなければ、最初は圧倒されてしまうのも無理はありません。

英会話スクールなどでネイティブ講師とレッスンをしている方もいるかもしれませんが、どうしても講師側が生徒の能力に合わせて、ゆっくりはっきり発音するといった配慮がされがちなこともあります。もちろん、それが悪いというわけではありません。

しかし、本当に英語上達を目指すのであれば、自分に配慮がなされないナチュラルな英語を浴びることも不可欠です。

洋画に触れ続けていると、着々とナチュラルな英語のスピードや発音に耳がなれていきます。注意して欲しいのは、ここで言う「耳がなれる」とは、必ずしも「聞き取れるようになる」とイコールではないということ。

ナチュラルな英語を耳にする機会を日頃から設けることで、実際にネイティブに話しかけられた時も、「落ち着いて向きあえる力」に繋がるということです。

英会話上達の上では非常に重要な力になります。

2-3.英語を話す際の振る舞い

ネイティブを目の前にして委縮してしまう大きな原因の2つ目は、「英語を話す際の振る舞い」にあります。英語と日本語は文法や発音のみならず、言葉を話す時の振る舞いも大きく異なる言語です。

つまり、日本人には馴染みのない英語ネイティブの話し方やジェスチャー、表情に戸惑い、圧倒されてしまうのです。

バイリンガルにありがちですが、英語を話している時と日本語を話している時とで別人のように感じる人がいます。それは単に違う言語を話しているからというだけでなく、ネイティブが言葉を話す時の振る舞い、雰囲気も沁みついている為です。

もちろん、英語学習初級の段階で、初めから欧米人のリアクションやジェスチャーを真似する必要はありませんが、ネイティブが英語を話す時の「振る舞い・雰囲気」になれることはとても重要なステップです。

英会話上達の為には、言語そのものに焦点をあてるだけでなく、それらの言語を操るネイティブの振る舞いになれることも非常に効果的な要素なのです。それを養えるのも映画を英語教材にして学習することの大きなメリットと言えるでしょう。

まとめ

ここまで、英語学習において映画を利用する際の、「効果的な作品選びのポイント」そして「映画学習で習得が期待できる力」についてご紹介しました。

本来は単に好きな洋画を観続けていくだけでも、全く洋画に触れない人に比べれば、英語や国際感覚が身についていくものです。

しかし、より効率的かつ効果的に英会話を上達させたいという方は、ぜひ上記でご紹介した方法を実践してみて欲しいと思います。

「自分の学習目的にあった映画」「目指したい話し方をする役者が出ている映画」そして「楽しめる映画」を選択したら、自分のペースで良いのでその映画ととことん付き合ってみて下さい。

楽しみながら何度も鑑賞しているうちに、目指していたシチュエーションにて、理想とする話し方で対応できる力が身についていることに気付く日が来ると思います。

それと同時に、ネイティブに遭遇しても、動じない力が養われていくことを実感できることと思います。