英語学習を効果的にする教材の選び方

英語教材

無料のアプリがどれだけあっても、どれだけ多くの種類の英語教材があっても、続けられなければ意味がありません。英語を勉強する気持ちがあって、きちんと時間も取っているのになぜか続かないということは、教材選びと選んだ教材に基づいた学習方法が自分に合っていないのかもしれません。

インプットの材料になる教材を決める際に、以下のような条件が重要だと言われています。

・ある程度の理解度が保証できるもの
・感情に訴えるもの
・自分にとって意味のあるもの
出典元:英語教師のための第二言語習得論入門 P131

第二言語(ここでは英語)を習得する際、否が応でも私たちは母語(日本語)の力や自身の経験、知識を利用します。

英文で書かれている内容を理解するために、実は英語に関係しないことを参考にして理解しているのです。(つまり、自身の教養を高めることも英語学習に役立つのです。)

わからない英単語を辞書で調べて文自体は理解できたように思えても、内容や全体の意味が理解できていないと本当に理解しているとは言えないので、難しすぎると感じる教材は英語学習に役に立ちません。

例えば、『普段ニュースに興味はないけれど、英語でニュース記事を読むといいと言われているので英字新聞を読もう』という心がけは、上記3点のいずれにも当たらないことになります。

「普段ニュースに興味がない」ということは、日本語であっても【扱われている話題について情報を持っていない(ある程度の理解が保証されていない)】ということと、そもそも【興味をそそる要素が薄い(感情に訴えられない)】ため、【知れてよかった、日常生活に役に立ちそうだ、友だちにこの内容を話したいと思うほどのインパクトを感じない(自分にとって意味がない)】結果となってしまいます。

恥ずかしながら、これは筆者の体験談です。
かっこいいからという理由だけで、学生時代、とある有名な、実際のニュース番組の音声を取り扱った教材を毎月買っていましたが、ニュース内容のほとんどが当時の私には難しく、興味もそそられず、わからない単語も多く、CDの音声は早く、さらにその本に書かれている勉強方法を試してもついていけないので、その教材での勉強をやめてしまいました。

英語ができるようになりたいという気持ちだけでは、実際に英語の勉強をしていても、英語力は上達しないということがよく分かる事例ですね。

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「少し難しい」が、ちょうどいい

脳に多少負荷がかかるように、教材は「少し難しい」と感じるくらいがちょうどいいと言われています。あまりにも難解な問題集をいきなり試すのも、簡単すぎる参考書で勉強するのも、どちらもモチベーションを維持するのに足かせとなります。実際に本屋へ行き、様々な参考書やペーパーバッグをチェックして、辞書がなくても内容を推測できるものを選ぶといいでしょう。

また、「楽しい」ことにだけ集中して教材・学習方法を選ばず、考えることができるもの(脳に多少負荷がかかるもの)を選びましょう。

自分のレベルは?

では、どの程度が自分にとって「少し難しい」のでしょうか。

目標にしやすく、数値で自分のレベルが測れるのは、TOEICやTOEFL、英検などの資格試験でしょう。スコアを持っている人は自身のスコアを基準にすればわかりやすいですね。

スコアを持っていない人、試験を受けて久しい人は一度受験をするか、問題集に載っている模擬試験を解いてみるといいでしょう。問題を解くことで、数値として自分のレベルがわかることに加えて、どの問題がやりやすいと感じるか、どういった内容を面倒くさいと感じるかということにも気づけます。スコアだけではなく、文法問題、長文読解、会話のリスニング、モノローグのリスニングなどのセクションごとに自分の好き嫌い、得意不得意を分析してみましょう。

例えば、環境問題の講義を受けたことがあり多少知識があると、それに関する長文読解は解きやすく感じ、「わかった」と実感できます。反対に、環境問題があることは知っていても詳細を知らないと内容を推測しづらく、問題にでてくる単語がわからないと答えを間違う恐れがあり、「理解できなかった」と思うでしょう。

単純に単語力がないのか、それとも知らない(興味がなかった)内容だったために理解できなかったのかを知り、英語力を上げる(補う)方法を探していくのです。そして、モチベーションを維持しながら英語力を上げるために、上記3つのポイントに当てはまる教材を見つけましょう。

英会話スクールに通っている場合は、どのようなトピックならリラックスして話せるか、どういうところが自分に足りないかを参考にすると、学習方法にめどがつき、教材も選びやすくなるでしょう。

基本的な文法・単語理解は必須ですが、上記3ポイント全てが入っていると、「少し難しい」と感じるレベルとして、頑張って英語学習を進めることができます。

次回英語教材を買いに行くときは、ぜひ教材を選ぶ3ポイントを参考にして選んでみてください。そして学習方法についても改善点がないか検討してみましょう。

英語学習方法については以下の記事をお読みください。

急がば回れ?自分にあった英語学習法を見つけよう

注意したいのは、問題集や参考書ばかりを購入しないことです。問題集や参考書だけが「教材」ではありません。

自分の興味のあるジャンルの小説や洋画など、身近に感じるものを「教材」として使用しましょう。慣れてきたら新しいジャンルに挑戦し、英語や知識の幅を広げていきましょう。

教材選びがインプットの質の良し悪しを左右します。教材と学習方法はセットで考えましょう。