英単語を漢字化して覚える方法を試してみませんか

英単語を覚えるイメージ

英単語を覚える方法はいろいろあります。一番多いのが覚えたい英単語を日本語との語呂合わせで覚える方法です。

昔から有名なのが「KENNEL=犬小屋」で、犬寝る(ケンねる)という語呂合わせです。しかし、このように意味と発音がピッタリ日本語との語呂合わせができるとは限りません。

そこで、元の英単語を「漢字化」して覚える方法をご紹介します。

例えば、海外との貿易でよく使われる英単語があります。「QUOTE=見積もる」という英単語があります。発音は、「クオウト」です。この英単語の場合、英語の発音と日本語の発音には全くの共通点はありません。

「クオウト」と「ミツモル」ですから、全く違う発音ですね。そこで無理やりに、語呂合わせをしてみます。

1)カタカナ変換1回目

まず、お手元にある自分のパソコンのワードかエクセルなど、変換機能のあるソフトを使用してください。

そして、ひらがなで、「くおうと」と入力します。
そして、そのまま変換します。
そうすると、「食おうと」「喰おうと」「くおうと」「九王と」「クオウト」などと変換されます。

この中から、最も覚えやすそうなもので、できるだけ漢字の多いものを選びます。
この場合、「九王と」が一番漢字が多いのですが、語呂合わせは難しそうです。
そこで、「食おうと」を選びます。

2)カタカナ変換2回目

そして、「食おうと(するもの)を見積もる」と言う語呂合わせを考えます。
その後、「食おうと」の中で漢字になっていない部分のみを漢字に変換します。
漢字に限定すると「王都」「嘔吐」の二つの候補が出てきました。
この中で覚えやすい方を選びます。
今回は、例えば「嘔吐」を選びました。
そうすると、「食嘔吐」となります。

3)語呂合わせのストーリー作り

結局、「QUOTE…食嘔吐…クオウト…見積もる」の組み合わせで覚えることにしました。
これを覚えるストーリーは「食(おうとしたが)嘔吐(したものを」見積もる)となります。
ここで嘔吐しそうになったものを考えます。
それは、柿(かき)でした。
実は、甘味のない、まだ熟していない「しぶ柿」だったのです。
そこで、全体のストーリーは「食おうとしたもの(しぶ柿)を見積もること」となりました。

この場合、「王都」を選んでも構いません。
そうすると、「QUOTE…食王都…クオウト…見積もる」の組み合わせとなります。
これを覚えるストーリーは「食おうとしたものを、王都(王様のいる都)で見積もる」となります。

それでは、王都で何「食おう」としたのでしょうか。
それは、蜂蜜(はちみつ)です。
そこで、全体のストーリーは「食おうとしたもの(はちみつ)を(王都)で見積もる」となりました。
ここでは、できるだけその物を「見積もる」の発音に合わせて、「はちみつ」を選びました。

「見積もり」の「ミツ」と、「はちみつ」の「ミツ」が同じですね。

このようにすると、最終的にこの英単語に関するイメージが明確になります。
「しぶ柿」か「はちみつ」という具体的なものに置き換えできたからです。

果たして、どちらの方が覚えやすいでしょうか?

それは、主観で決めていただいて結構です。
あなたが覚えやすい方に決めてください。
但し、一度どちらかを選択したら、それだけを復誦して覚えられるようにしてください。

このような提案をすると、「少し回りくどすぎるのでは」と思われる人もいるかもしれません。
或いは、「そのストーリーを考えるのが面倒だ」という人もいるかもしれません。
しかし、それでいいのです。

その理由は、それぐらいのことをしないとなかなか英単語は覚えられないからです。

英語と日本語がその発音と意味が同じものは、外来語以外はほとんどありません。基本的に全く違った言語です。

本質的に、英語は日本人のとっては覚えにくい言葉です。

しかし、このように自分の力でわざわざストーリーまで作った英単語は忘れることはありません。

しかも、今はワープロ変換機能でその語呂合わせのための言葉の分解は、自動的に可能です。漢字にならなかった部分のみを何回も変換するだけですむからです。

少し時間のかかる方法です。しかし、一旦このように語呂合わせのストーリーを自作すると忘れることはありません。一度試してみてください。