衝撃!日本人のTOEICスコアの平均は世界で何位?

試験

みなさんはTOEICを受けていますか?

一昔前までは英語力を示す尺度としては実用英語技能検定(いわゆる英検)がメジャーで、留学をする人はTOEFLを受ける、というイメージでした。

しかし、この十数年の間にTOEICを受験することがすっかり一般的になりましたね。最近では、企業で入社時や昇進・昇格の条件として一定のTOEICスコアを取ることを義務化したり、大学受験などでは一定のTOEICスコアを取っていると入学試験での英語の試験が免除されたりと、活用される場面も増えてきました。

これだけ日本でTOEIC受験が一般的になってきたのだから、日本人のTOEICスコアも高いに違いないと思ってしまいますが、現実はそう甘くはないようです。

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日本でのTOEICが始まったのは36年前

現在の日本人のTOEICスコアについて考える前に、日本におけるTOEICの歴史と受験状況について見てみましょう。

日本でのTOEICは1979年12月に始まりました。第1回の試験での受験者は2,773名だったそうです。35年以上を経た現在では日本だけで累計1400万人以上が受験しています

とりわけ近年の受験者数の伸びは著しく、2011年から4年連続で年間受験者数が100万人を超えています。

最近では学生や女性、20歳未満や50歳以上といった過去にはあまりTOEICを受験していなかった層の受験者比率が上がってきています。これらのことからもTOEICがいかに日本社会全体に浸透しているかがわかります。

TOEICスコア世界ランキングの結果

さて、2013年に全世界のTOEIC受験者のうち528万人を対象とするアンケートが行われました。このアンケートでは、TOEIC受験者の特徴と国・地域別平均スコアに焦点が当てられました。そのうちの国別のTOEIC平均スコアの結果から日本人の英語力に関する衝撃的な事実がわかったのです。

平均800点以上は4ヵ国

それでは、まず国別のTOEIC平均スコアが上位の国々を見ていきましょう。栄えある第1位にかがやいたのはバングラデシュです。平均スコアはなんと895点でした。受験者の多くが満点に近いというのは驚きですね。

そして、インド(861点)、カナダ(819点)、ネパール(814点)までの4ヵ国で平均スコアが800点を超えています。「カナダは英語圏じゃないの?」という声が聞こえてきそうですが、フランス語が公用語の地域もあり、また世界中からの留学生が集まることからもノン・ネイティブスピーカーの受験者数は多いのでしょう。

地域別の平均スコアで見てみると、高い順にヨーロッパ、アフリカ、北米、アジア、南米の順となっています。

気になる日本の結果は?

それでは気になる日本の結果について見ていきましょう。まず、日本のTOEIC平均スコアは512点でした。1位のバングラデシュとは383点もの差があります。

そして、順位はアンケートの対象となった48ヵ国中40位でした。

たしかに日本人はよく英語が苦手だというイメージを持たれますが、このように数値化されると衝撃的ですね。

ちなみに、ほかのアジアの国や地域を見てみると、台湾は569点で37位、韓国は632点で30位、そして、中国はなんと716点で12位となっています。このことから、日本は残念ながらアジアの中でもTOEIC平均スコアが低いということが判明してしまいました。

終わりに

TOEIC平均スコアの世界ランキングの結果はとても衝撃的で、私たちにとっては残念なものになりました。

昨今、企業で英語力が重視される傾向にあるのは、私たちの英語力が低いことの裏返しかもしれません。

とはいえ、もちろんTOEICのスコアだけで英語力のすべてを測れるとは限りません。この悔しさをばねに、私たちは英語力を上げるために勉強を続けていきたいですね。