ロサンゼルスに語学留学して気づいた、一番早い英語上達の方法

留学の身支度をする女性

中学、高校時代しか英語の勉強はしたことがないまま大人になり、いつかは英語を話せるようになりたいと思い、渡米したのが24歳の時でした。

留学をしてアメリカに暮らしさえすれば必然的に英語力は伸びてペラペラになるのだろうと勝手に思い込み、語学学校に通いながらあっという間に一年が経ちました。そして意外と英語が話せない自分に気づきました。

私が住んでいた場所はロサンゼルス、日本人も周りに沢山おり、いつでも日本語が話せる環境、日系のレストランやスーパーなどもあるため、絶対に英語を話さなければ誰も自分を理解してくれないような場所ではなかったのです。

これではいけないと思い、語学学校から短大にトランスファーしました。しかしやはりロサンゼルスにある大学なだけに、やはり日本人が多い。

語学学校に比べれば、アメリカ人に囲まれてクラスを受けることになるのですが、特に積極的に友達などを作らない限りは授業を聞いているだけで、リスニングの力にはなるけれども英語のスピーキングは伸び悩んだままでした。

かつてアメリカに住んでいれば英語が話せるようになるだろうという自信はとっくに消え、時間だけが経っていくことに焦りを感じ始めました。それでも、クラスでのグループワークやリサーチなどの作業を通して、少しづつ実用的な英語を学んでいくこととなります。

日本人はよく完璧主義だという話を聞きますが、こんなこと聞いたら恥ずかしい等と感じるのか、圧倒的にクラス内で発言しなかったり、自分の意見を言えないことが多いです。それは私も同様でした。

アメリカ人はこんなことも質問するのか、というようなことをよく聞きますし、それを全く恥と感じていません。シャイな人が多いのが日本人の特徴であり、積極的に発言できないのはすごく損なことです。

日本では授業中静かに先生の話を聞くものだという教育をされているので、授業中に発言するのはなかなか勇気がいることだとおもいますが。徐々に大学にも慣れ、アメリカで就職することとなりました。

今思えば一番英語力が伸びたのはこの時です。英語を使わなければ誰ともコミュニケーションが取れない環境、給料をもらっているので受け身ではおられず、自分から動いていかなければなりませんでした。

それに加え電話の対応をしたり文章を書いたり、限られた時間の中でやることが山ほどあり、あっという間に時間が経ちました。

色々な事情でそこで働いていたのは一年間のみで、その後帰国したのですが、自分の中ですごく英語というものに自信があったのがこの頃です。

日本に帰ってきてからは、それまで通り、日本語一色の世界になりました。このままではせっかく学んだ英語も忘れてしまうと感じ、英会話を始めたりもしましたが、グループレッスンだと日本人同士で英会話をするという体制や、興味のないトピックについて話をするのにうんざりし、すぐ辞めてしまいました。

自分の経験を通して確実にいえるのは、日本にいながらにして、日本人に囲まれた環境の中で英語を伸ばすのはほとんど不可能だと感じます。

どのレベルを目指すかによって異なりますが、英語がペラペラという所までいくには、英会話も相当根気がないと続きません。

一番早いのは、とにかく留学して自分の環境を英語オンリーに変えること。

できるだけアメリカ人コミュニティーに所属し、日本語を聞いたり話したりできない場所が好ましいです。

シャイになるなとはいいませんが、積極的にアメリカ人の友達は作ったほうが自分のためです。

少し勇気を出して前に進むことで、英語力の向上は期待できます。そして自分に自信がつくと、いろんな国の人と話し、世界が広がっていきます。