「May」と「Might」のニュアンスの違いがスッキリわかる!

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皆さん、「May」と「Might」の違いについて、「イマイチよくわからい」といった事はありませんか?

授業で習った際、「May」は現在形、「Might」は過去形として、一般的に「May=~かもしれない、~しても良いですか?、恐らく~であろう」と言った「推量」や「許可」を表す単語として学習してきたかと思います。

とは言っても、実際の会話の中で使われる意味を考えると、「May」は現在形、「Might」は過去形、といった単純な図式ではそのニュアンスの違いについて十分に理解できないかと思います。

ここでは実際、例文を見ながら「May」と「Might」の「ニュアンスの違い」について、わかりやすく解説したいと思います。

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「May」と「Might」のニュアンスの違いと使い方

「May」は現在形、「Might」は過去形として、認識するとかなり混乱するのではないでしょうか?

「Might」を文法上、過去形として扱うことは間違っていないのですが、「過去形」としてのみ認識するとその意味は分かりづらいはずです。

「ニュアンス」の違いを理解するには、「May」は現在形、「Might」は過去形であるという考えをまずは捨てて下さい。

そして、2つの違いを調べると、確率の違いという事が出てきます。

例えば、今が午前中だった場合、以下のようになります。

英文意味ニュアンス
1. It may rain afternoon.午後に雨が降りそうだ。

「Might」より高い確率で雨が降る、と推測。

2. It might rain afternoon.午後に雨が降りそうだ。

「May」より低い確率で雨が降る、と推測。

上記共に「午後に雨が降りそうだ。」という意味になりますが、この確率の違いは、どんなシチュエーションをイメージすればいいのか?

1.It may rain afternoon. →

「現在、既に雨が降っているか、地上からポツリと雨が滴り落ちている状態なので、より高い確率で午後も雨が降るであろう」状況をイメージ。

2.It might rain afternoon. →

「現在、雨は降っていないけど、上空に厚い雲が広がっていて今にも雨が降りそうな状態なので、午後には恐らく雨が降るであろう」状況をイメージ。

この状況がイメージできれば、「May」の方が「Might」よりも、より高い確率で「雨が降る」事が予想できるかと思います。

次の例文を見ていきましょう。

英文意味ニュアンス
3. I may finish my homework  by tomorrow. 明日迄に宿題を終えられるだろう。

「Might」より高い確率で明日迄に宿題を終えられると、推測。

4. I might finish my homework by tomorrow. 明日迄に宿題を終えられるだろう。 「May」より低い確率で明日迄に宿題を終えられると、推測。

共に「明日迄に宿題を終えられるであろう」という意味ですが、それぞれのシチュエーションをイメージするとこのようになります。

3. I may finish my homework by tomorrow. →

「机の上に積み上がっていた宿題に今、取りかかっていて、宿題の範囲も内容もそれなりに把握できている状態なので、ある程度自信を持って、明日迄に宿題を終えられる」状況をイメージ。

4. I might finish my homework by tomorrow. →

「机の上に積み上がっていた宿題をこれから取りかかろうとしていて、宿題全体のボリューム、内容は把握出来ていない状態。なんとなく予感で恐らく明日迄には宿題は終えられるだろう。」状況をイメージ。

3. と 4.の状況をイメージできれば、「May」の方が「Might」よりも、より高い確率で「明日迄に宿題を終えられるんだ。」というニュアンスが理解できるかと思います。

まとめ

如何でしたでしょうか?

上記のイメージをもって、「May」、「Might」の違いを汲み取れば、そのニュアンスの違いが分かってきます。

よく「May=50%ぐらいの確率」、「Might=30%ぐらいの確率」で覚えておけば良いと教えて下さる方もいますが、私も感覚でいいかな、と思っています。

実際、その確率が厳密に「May」、「Might」それぞれに定まっている訳では無いですが、両者の違いを数字で表したら、その位のギャップなのかと思っています。

このような感覚が身につけば、状況に応じて、会話の中で「May」、「Might」の使い分けも出来てくるかと思いますので、ご参考にして頂けたら有難いです。