スヌーピーの名言で学ぶ英語表現5つ

スヌーピー

英語学習、続いていますか?

今回は、12月4日(木)から映画『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE 』公開で話題の、アメリカのマンガで世界中のひとに愛されるスヌーピーの名言とともに英語表現を学んでいきましょう。

今回取り上げる本は、チャールズ・M・シュルツ(谷川俊太郎訳)『 スヌーピーたちの人生案内』(主婦の友社、2007年)です。スヌーピーの英語に谷川俊太郎さんの日本語訳がついたものです。

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1 Think about it

Rerun:I’VE NEVER BEEN ABLE TO UNDERSTAND HOW LITTLE KIDS LEARN TO TIE THEIR SHOES…
(靴ひもを結ぶのを子どもはどうやって覚えるのか、分からないね…)
Rerun:IT’S REALLY EASY…AFTER A WHILE IT BECOMES ALMOST AUTOMATIC…
(ほんとに簡単なんだ…、少しするとほとんど自動的になる…)
Rerun:UNLESS YOU THINK ABOUT IT!!!
(考えさえしなけりゃね!!!)

P41 Self-Reliance(自信)

“think about it”

これは学校英語ではほとんど出てきませんでしたが、映画やドラマではよく出てきます。

たとえば、デートを申し込んで
”Just think about it.”
と去って行ったり、
即答できないときに
”I’ll think about it.”
と答えを濁す感じで使われています。

thinkには自動詞と他動詞両方ありますが、この”think about it.”の場合は自動詞です。

それでは他動詞の使い方も見てみましょう。

Lucy: FROM NOW ON I INTEND TO MOVE THROUGH LIFE WITH TOTALSERENITY…
(これからは私、落ち着き払って人生をわたっていくつもりよ…)
Linus:DO YOU REALLY THINK YOU CAN?
(そう出来るってほんとに思っているの?)
Lucy:WELL, WHY NOT?
(へえ、思ってどこが悪いのよ!)

P71 Wisdom(知恵)

学校の英作文で使ってきたthinkはもっぱらI think +that+ S+Vなどの目的語をとる他動詞でしたね。他動詞・自動詞を使いこなして、もっとthinkの表現の幅を増やしていきましょう。

2 Consider it

さきほどはthinkの使い方をみてきましたが、今度はthinkと同じ仲間であるconsiderが出てきています。

”IT’S A MISTAKE TO TRY TO AVOID THE UNPLEASANT THINGS IN LIFE…BUT I’M BEGINNING TO CONSIDER IT…”
(人生における不快なことを避けようとするのは間違ってる…でもぼくそのことをもっと突きつめて考え始めてる…)
Charlie Brown

P62 PRUDENCE(用心)

このconsiderはビジネス英語でよく使われます。
即答できないときに

”I’ll think about it.”

と使いますが、ビジネスシーンでは

”I’ll consider it.”

と変わります。
Cambridge Dictionaries Onlineによると時間をかけて決定を行うという意味を持っています。なので、ぜひ使い分けてみてくださいね。

3 Every day

“IF YOU DON’T PLAY EVERY DAY, YOU LOSE THAT FINE EDGE…”
(毎日試合していないと切れ味がにぶるね…)
Snoopy

P87 EFFORT(努力)

みなさん、EVERY DAYとEVERYDAYが違う意味を持っているってご存知でしたか?
実は私も最近知ったんです。

EVERY DAYは「毎日」という意味の副詞です。

厳密には名詞の副詞的用法。詳しくはphrase-phrase.meさんのサイトをご覧ください。

たとえば、yesterdayは「昨日」という意味の副詞だとはっきりとわかりやすいですね。
I met him yesterday.
と使いますよね。

この延長線上で、every dayも
I meet him every day.
と使います。

ここで、混乱しやすいのが「昨日」という意味のyesterdayは一続きで綴るのに、「毎日」という意味の副詞はevery dayと分かれていることです
ついついひきづられてeverydayと綴ってしまいそうになりますが、everydayは「形容詞」なのです。everydayは「日々の」とか「毎日の」という意味の形容詞です。ご注意くださいね。

4 A Valentine

{カード売り場にて}


Marcie:”SIR, ARE YOU GOING TO GIVE A VALENTINE TO CHARLES?”
(先輩、チャールズにバレンタイン・カードあげるんですか?)
Peppermint Patty:”I DON’T KNOW…I HATE TO WASTE A VALENTINE ON SOMEONE I CAN STRIKE OUT ON THREE STRAIGHT PITCHES…”
(さあね、ストレートで三振奪える相手にバレンタインを無駄にしたくないし…)

P97 LOVE(愛)

ご存じのように、日本では女性が男性にチョコレートをプレゼントしますが、
欧米では男性が女性にプレゼントを贈ったり、または、カードを送りあうようです。

詳しくは意外と知らない!?発祥の地、欧米のバレンタインは日本とは真逆だった!!をご覧ください。

お隣の中国でも男性が女性へプレゼントする、と知人は言っておりました。

この上記の会話の中のvalentineの意味はバレンタインカードですが、ドラマかなにかで
“Be my Valentine.”
と男性が女性に告げているのを見たことがあります。これはバレンタインの日に贈り物をする相手になって=恋人になって、という意味です。日本ではクリスマスがこれにあたる気がしますね。

また以前同僚に
“Happy Valentine’s Day!”
と言われて、なぜバレンタインがhappyなのかわからず、
“Why do you use “happy” for Valentine’s Day?”
と詰め寄り、苦笑いされたこともあります。

“Happy New Year’s Day!”は馴染みがあるものの、バレンタインデーに関しては”Happy Valentine’s Day!”に馴染みがなくよくわからなかったのです。

今後、急速に普及しているハローウィーンのように、”Happy Valentine’s Day!”の表現も違和感なく感じられるようになるのかもしれませんね。

次のバレンタインデーにはぜひ”Happy Valentine’s Day!”の表現を使ってみてくださいね。

5 A ball game

“A HOT DOG JUST DOESN’T TASTE RIGHT WITHOUT A BALL GAME IN FRONT OF IT!”
(野球試合が目のまえにないとホットドッグは本来の味がしないものなんだよ)
Charlie Brown

P111 LIFE’S LITTLE QUIRKS(生きる味わい)

アメリカではサッカーより野球のほうが人気のあるスポーツのようで、日本人野球選手も今までに何人もメジャーリーグで活躍していますよね。

英語では野球のことをbaseballというよりもball gameを使うようです。そこから派生した表現がたくさんあります。

NHKラジオ ラジオ英会話(NHK出版、2015年10月号)の中にもたくさんのフレーズが出ていましたので、ご紹介します。

a whole new ball game
意味:まるで別の世界、全く新しい状況・展開・物事
“Great. It’s a whole new ball game.”
(順調です。まるで別の世界です。)  -A Whole New Ball Gameより-

be in the big leagues
意味:メジャーである、有名・大物・大手である

“I bet it is. You’re in the big leagues now.”
(でしょうね。今やメジャーですよね。) -A Whole New Ball Gameより-

strike out
三振する、失敗する
“I hope I don’t strike out.”
(三振しないといいですけど。)-A Whole New Ball Gameより-

throw a curve ball
意味:とんでもない発言・質問をする(ことで驚かせる)
“Not so good. Mayor Willson threw a curve ball during the town board meeting.”
(あまりよくないわ。ウィルソン市長が市の委員会の会議でとんでもない発言をしたのよ。)-Saving a Historic Buildingより-

go to bat for ~
意味:~を助ける・かばう・援助する
“Thanks, Mark. You always go to bat for me.”
(ありがとう、マーク。あなたはいつも助けてくれるわね。)-Saving a Historic Buildingより-

touch base with~
意味:~に連絡する
“Hi, Amelia, I just wanted to touch base with you.”
(ハーイ、アミリア、ちょっと連絡までと思ってね。)-Aspiring Screenwriterより-

pitch X to Y
意味:XをYに売り込む
“I pitched my idea to Touchdown Pictures.”
(私、タッチダウンピクチャーズにアイデアを売り込んだの。)-Aspiring Screenwriterより-

step up to the plate and ~
意味:自ら進んで~する
“He needs to step up to the plate and start helping out.”
(彼、自分で進んで手を貸そうとしなきゃ。)-Slacker Roommateより-

ground rule
意味:(場の)ルール、基本原則
“Why don’t you make some ground rules, Carl?”
(あなたがルールを決めたらどうなの、カール?)-Slacker Roommateより-

3つ目の “strike out”は、第4項のA ValentineでPeppermint Pattyも使っています。
Peppermint Pattyが
“I DON’T KNOW…I HATE TO WASTE A VALENTINE ON SOMEONE I CAN STRIKE OUT ON THREE STRAIGHT PITCHES…”
と言っていますが、この”strike out”は「三振させる」という意味の他動詞での、第5項のball game項では「三振する」という意味の自動詞で出ています。詳しくはWeblioのsrike outをご覧ください。

みなさん、スヌーピーと学ぶ英語はいかがでしたでしょうか。

英語学習に疲れたら、スヌーピーのマンガを読んでリフレッシュというのもいいのではないでしょうか?