留学で英語力は伸びる?短期語学留学&長期交換留学の経験者が語る留学の真の姿!

語学留学イメージ

近年、大学生や社会人に大きな注目を集める的となっている留学。みなさんの周りにも留学経験者は何人かいらっしゃるのではないのでしょうか?

「留学に行けば英語ができるようになる!」
「留学なんてしなくたって日本でも英語はペラペラな人はいる」
といった留学に対して様々な考えがあるかと思いますが、実際のところ英語力はどれくらい伸びるのでしょうか?
この疑問に対して語学留学、交換留学の経験のある私がそれぞれの留学のメリットとデメリット、そして英語力向上、留学中の英語上達方法について語っていきます。

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1.そもそも留学って…?

一言に「留学」と言っても様々な種類があります。まず多くの人が頭に思い浮かべるのが語学留学かと思います。

語学留学は英語を学ぶことを目的とした留学で、留学先としてはアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、最近だとフィリピンからセブ島と様々です。

期間としては3週間から1ヵ月のものもあれば半年から1年以上とこちらも様々です。

今日では、多くの留学業者が語学留学を提供しています。一方でもう一つ留学といって思い浮かぶのは交換留学です。これは自身の所属している学校や機関が協定や提携を持つ学校に留学する制度です。皆さんの大学にも交換留学生と呼ばれる人たちが海外から来ていたかと思います。

この二つの留学の種類、仕組みや知り合いの経験談は聞いたことあるけど実際はどのくらい英語が上達するのといった疑問を持った人もいるかと思われます。この疑問を解決するために短期語学留学、交換留学の2つの留学制度から見ていきたいと思います。

2.短期語学留学

短期語学留学は、主に学校側から提供もしくは留学業者を通しての留学となるかと思います。中にはワーキングホリデー(語学学校に通いながら実際で現地で働く)や実際に海外の大学の授業を傍聴することができるといったプログラムが取入れられているものもあります。

業者を通しての留学では、1ヵ月で大体15万円から30万円ほどの費用と生活日がかかるので少々高めです。

しかし、多くの業者では留学のための最低条件がなく(ある場合も低いものが多く)気軽に留学に行くことができます。そんな語学留学の内容について詳しく見ていきます。

2-1.語学留学のここがいい!

語学留学の良さは何と言っても短期間で英語を詰め込める環境に身を置けることだと思います。日本とは全く異なった環境にもまれながら英語を学ぶことはモチベーションを作るきっかけにもつながります。

私の通った学校では、学校に入ったら日本語の使用は一切禁止で3回注意されたら即退学といった厳格なルールまでありました。

学校では日本の英語の授業では教えてくれない、主に英語を使用する、ことについて教えてくれます。細かく英語の発音を確認したり、ライティングやスピーキングの練習をしたりといわゆる受験英語とは全く違った授業内容です。

また生活もホームステイか学校が用意した寮なので、学校から帰った後も英語の練習もできます。

クラスも授業開始前に語学テストを受け難易度別に分けられるので自分のペースにあったものを集中的に取り組むことができます。

2-2.語学留学の注意点

そんな語学留学にも注意点があります。それはなんといっても語学学校のクラスの日本人比率の高さです。

私の行っていた語学学校は30人中日本人が6人でしたが、なかには半分くらい日本人で9割がアジア人だったなんていう話も聞きます。

語学留学の目的は英語力上昇にもかかわらず、やはり日本人がいるとどうしても日本人といる時間が多くなってしまいます。

もちろん日本人と過ごすことがすべて悪いといったわけではありません。授業でわからなかったことや生活での不安等は気軽に相談できます。

しかし、本来の目的と外れて日本語を使う比重が一日の中で多くを占めるようになってしまっては意味がありません。

留学先を決める際になるべく日本人が少ないところを選ぶのがいいかと思います。

2-3.結局、語学留学ってどうなの?

語学留学の魅力は先ほども述べた通り、短期間で英語力の向上が見込めることです。

日本ではわかっていてもなかなか英語を詰め込む環境というものを作るのは難しいと思います。そんな中、半日中英語で授業を受ける生活を平日の間に、しかもすぐに実践ができる環境で英語が学べるというのは英語能力向上にとっては非常にプラスなものです。

しかし、1ヵ月程度ではやはり上達にも無理があります。

また英語を日常生活の場でどのように使うかや、ビジネス英語等を教えてもらっても、もう一つ上の実践という機会はなかなか作れません。

英語をより深く知りたい、もっと話せるようになりたいといったきっかけ作りには短期語学留学は向いているかと思います。ではもう一方の交換留学はどうなのでしょう。

3.交換留学

交換留学とは主に大学生(高校生)が、自身の所属している大学と提携を結んでいる海外の大学に交換留学生として留学する制度です。

ほとんどの交換留学は1セメスター(半年)~2セメスター(1年間)の留学ですが、中にももっと長い期間留学することができる学校もあるかと思います。

留学の制度上、ほとんどが大学生、大学院生、高校生のみが利用できる留学です。

私は語学留学をした後に、もっと英語力を伸ばしたい、また英語で専門知識を学んでみたいという思いがこみ上げてきて交換留学制度を利用して再び留学しました。

しかし同じ「留学」でも中身は全く違いました。

3-1.交換留学の準備

交換留学は協定や提携先に留学に行くため、準備が必要となっています。

私は大学の交換留学制度を利用して1年間留学したので、大学での交換留学についてフォーカスしていきたいと思います。

まず、留学するには1年程前から選考が始まる大学が多いかと思います。
例えば、来年の9月から留学に行きたいと考える人は今年10月くらいから大学での交換留学生として派遣する学生の選考は始まります。この時期に関してはもちろん大学ごとに違うので、皆さんの大学の国際課等の留学を担当している機関に聞いてみてください。

そして留学するうえで必要になってくるのがTOEFLかIELTSのスコアです。このテストがとても難しいです。
ライティング、リスニング、スピーキング、リーディングすべての英語能力が求められます。私自身このテスト対策の勉強をしているときの英語力の上昇は大きかったと思います。

もし留学には興味がないという人でもTOEFLやIELTSの勉強をするだけでも英語力は大きく上がるかと思います。

そうして、大学の求めるスコアに達し、大学の選考を抜けると晴れて交換留学生として海外の大学へ留学できます。

3-2.そもそも英語力上達ための留学じゃない!?

交換留学では現地の学校に行き、現地の学生と同じように授業を受けます。そのため英語ができることは前提となっています。

例えばテストやレポートでも誤字脱字は減点の対象で、レポート返却時には英語の間違いなどには一切訂正がなく、ただ誤字脱字によるマイナスとのみ書かれていました。これは語学学校とは大きく違う点だなと痛感しました。

交換留学では、英語に関しては非常に高いレベルを求められます。

英語を学ぶのではなく、英語で何を学びたいのかを明確にして留学しなければ意味がなくなってしまいます。

しかしながら、英語が完璧な学生のみではありませんので英語ができないのは自分だけではないので大丈夫かと思います。

英語に触れる量は語学学校に通っていた時の5倍以上はあったかと思いますが、その半分が専門的知識を用いたものなので挫折しそうにもなりましたが、それを乗り越えながら半年ほど生活していると英語に対しての抵抗が全くなくなりました。

もし、交換留学を英語上達のためだけに行こうとされている方がいらっしゃったらそれはおススメできません。そのような場合は語学学校や日本の英語教室にまずは通ったほうが英語力は上達すると思います。

ある程度、自信のある方や日本でしっかり勉強してきた方には交換留学は英語上達の秘密兵器のように乗り越えれば見違えるほど英語力が上達し、さらに専門知識や海外の友だちもたくさん作れます。

4.留学中の英語上達術

外国人と話す日本人

留学中に英語を上達させる方法は、とにかく話して話して話すことです。

授業中はもちろんのことながら、授業外でもとにかく話しましょう。

誰かと会話することが自分の英語力を確認するきっかけになります。話しているときに、あの単語がわからない、文法ってこれであっているのか、発音に自身がない等が一目散にわかります。

例えば、LとRの区別をできずに発音していると会話の意味自体が変わってくることもあるかと思います。leadとreadでは意味も全く違います。

こういった一体自分に何が足りていないのか、どういった発音の区別ができないのかは話しているうちに相手が自分の話しを理解してくれているか等を見ればわかってきます。

留学中はできれば英語をネイティブとしている人たちと話すのが一番です。

また帰国後に、ネイティブスピーカーと話すことに対しての抵抗がなくなりますので、日本での英語上達にもつながっていくかと思います。

終わりに

結論として、留学をすれば種類を問わず英語力は上昇します。

しかし短期間では無理がありますので、その期間でできる限りのことをして日本に帰ってきてからも英語力を上達させたいというモチベーションを作るきっかけ作りと考えるのが妥当かと思います。

また、交換留学ではそもそも留学以前に英語力がもとめられるので十分な準備が必要です。

交換留学を1年間終えた時には英語に対しての抵抗はほとんどなく、日常生活での会話から英語で記事や論文を読む書くといったことまでこなすことができるようになりました。

英語を上達させたい場合は語学学校へ、英語の基礎がある程度あってもうひとつ上のレベルへ行きたい人は交換留学がおススメです。

留学しようか迷っている人はぜひこの記事の留学制度の違いや注意点などを参考にし挑戦してみてください。