TOEIC600点を達成する勉強法 – リスニングPart1,2攻略

TOEICクラス

まず、TOEICの基本的な構成をおさえましょう。

Listening (45分間、100問)

過去10回の受験者の平均スコアは、リスニング320.37、リーディング262.75、トータルで583.12点となっています。

意外にもリスニングの方がリーディングよりもスコアが高い傾向にあることがわかります。これは、リスニングではある程度は予測やなんとなく聞き取れる部分で判断のつく問題が多いという事が言えます。

リスニングは4つのパートに分かれています。

  • Part 1 写真描写問題 10問
  • Part 2 応答問題 30問
  • Part 3 会話問題 30問
  • Part 4 説明文問題 30問

TOEICテストは2006年にリニューアルされ発音のバラエティが増加しています。米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの発音も含まれるようになりました。第二言語として英語を習得している場合には、自分の学んだ国以外の発音やアクセントを聞き取るのは難しいものですが、ある程度訓練をすることで聞き取ることができるようになりますし、何より、問題にはヒントがちりばめられています。今回はパート1,2のポイントを以下にまとめますので、参考にしてください。

英国、オーストラリア、ニュージーランドは同じではありませんが、ある程度似ているので、学習するのであればBBCのサイトを利用して、イギリス英語を学ぶとよいでしょう。

一方、アメリカ、カナダに関しては、こちらもよく似ていますが、カナダの英語の方が比較的ゆっくり、はっきり発音します。

テストの詳細はこちらを確認してください。

http://www.toeic.or.jp/

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Part1とPart2攻略のためにすべきこと

Part 1は写真描写問題です。1枚の写真について短い説明文が1度放送されます。

説明文は印刷されていませんが、写真は状況を理解するのに大いに役立ちます。たとえ1語や2語聞き取れない、あるいは知らない語があったとしても、選択肢を絞ることは可能ですね。

基本的な単語さえ押さえていれば大丈夫な問題です。

Part 2は応答問題です。1つの質問/文章とそれに対する3つの答えが各1度放送され、最もふさわしい答えを選んで解答する問題となっています。

印刷はされておらず、自分の耳だけが頼りであり、難しく感じる方も多いと思います。

しかし、問題は短い1文ですし、解答の選択肢も正解か不正解が判断の難しいような微妙なラインのものはありません。質問に答える問題ですから、解答の選択肢自体がヒントになります。

これらは基本的な語彙をマスターしていれば確実に取れる問題です。自分のスコア分布を確認して、ここが取れていない場合には、まずTOEIC600を目指す段階にありません。

語彙力アップ

キクタンDUO 3.0 等有名な書籍がありますが、自分の好みにあったものを利用して基本的な語彙は全て網羅しましょう。日本語での意味を覚えたのちに初めてリスニング高得点への道が開けます。覚える際には必ず、自分で発音してみること+付属CDの発音を聞くようにてください。

キクタンやDUO3.0はスマホ用アプリもありますので、移動中や仕事、家事、育児等の合間にも気軽に学習が可能です。CD付属の書籍であれば、CDの内容を丸ごとスマホに入れてしまい、日常的に利用することが可能です。

TOEIC600点を超えようと考えている人はもちろん英語がある程度得意である、あるいは仕事で必要としている方がほとんどだと思います。その中で英語の発音の勉強をしっかりと行ってきているケースは少なく、リスニングのスコアアップを目指すには今までの学習の中で染みついてしまった間違った発音をすべて忘れることから始めることが重要です。発音記号を学べ、という事ではありません。聞いてわかればいいのです。

まず簡単に聞いたまま真似をして口に出してみましょう。これをシャドーイングといいますが、本当に聞いたまま口に出してみるだけでも効果があります。真似をするだけですから、ごくごく簡単なトレーニングですよね。まずは自分の頭の中の発音を矯正しましょう。

有名ですが、waterを「ウォーター」というネイティブはいません。実際には「ワーラ」あるいは「ゥワダ」のように聞こえる筈です。米語では「t」の音をラ行やダ行のように発音するからです。

他にも例をあげますと、littleも「リトル」ではなく、「リドー」あるいは「リロー」と聞こえます。これは先程「t」をラ行やダ行に発音するという以外にも、単語の後方にある「le」をほとんど発音しないためです。実は、フランス語も後ろにあるeを発音しません。英語はヨーロッパで様々な言語と混ざり合い確立していった言葉ですので、ヨーロッパ圏の他の国の言葉と似通った特徴を持っています。

次に重要なポイントですが、
英語では「リエゾン」という発音ルールがあります。

子音の発音で終わる単語に、母音の発音で始まる単語が後ろに来ると音がくっつきます。

What a beautiful day!
の場合、Whatの t と、a beautiful の a がくっついて「ワッタ(ラ)」とタの音になります。

また、もう一つ、よく皆さんもご存じだと思いますが、
I need you to go shopping for me.
という英語は「アイニーヂュードゥゴゥショッピンフォメー」というように聞こえます。

need youがくっついて、「ヂュー」となります。子音とyouが隣同士になると、くっついてリエゾンになることがあります。

まずは t の音、リエゾンに注目しながらリスニング問題を聞いてみましょう。

このPart1, 2の問題で出てくる文章や会話の難易度は低く、日常生活でよく見聞きするようなシチュエーションの設定になっています。

ここのミスをほぼなくすことで600点に大幅に近づきます。ここで述べたポイントをマスターすれば、次のPart 3, 4のリスニングも必ず楽になるからです。

次回、Part 3, 4でさらなるリスニングの重要事項をお伝えします。