Willと be going toの使い方の違い

学校の英語の授業で習った未来を表す動詞willとbe going to。テストでもwill=□□□と同じ意味になるように書き換えなさい。というような穴埋め問題があったのが思い出されます。まるで同じ意味を表す動詞として学びましたよね。でも実際に海外へ行ったり、洋画や海外ドラマを見ていると、ネィティブの人たちはきっちり使い分けていることに気が付きます。

私もアメリカに住むまでこの微妙な違いが分かりませんでした。今回はwillとbe going toの使い方の違いや、どういう場面で使ったら良いのかなどご紹介していきます。

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決定的な違いとは?

文法

最大の違いは「予定していたか、どうか」です。話しているまさにその時に既に決まっていたのかどうか、ということです。

Willを使うときは、話しているその時に決めた未来。つまり予定にはなかったこと。そしてbe going toを使うときは、話しているその時にはもう既に決まっている、もしくは予定している未来のことになります。

では会話の例文で見てみましょう。

ケイト:Do you want to take a Yoga class after work today?

アマンダ:That sounds great! I will see you at Yoga studio at 7pm.

アマンダのママ:Are you coming home straight after work?

アマンダ:No, Mom. I am going to take a Yoga class with Kate after work tonight.

アマンダのセリフのI will see you at…はケイトと話しているときに決めたのでwillを使っています。反対にアマンダのママに答えたときI am going to take a Yoga class…の時は既にヨガに行くことは決めていたので、be going toが使われているわけです。

willを使う場面とは?

婚約

個人的に大好きでよく見ている海外ドラマや洋画。ラブストリーじゃなくても男性が女性にプロポーズをするロマンチックなシーンはよくありますよね。ここで男性が女性に「僕と結婚してください。」という定番のセリフ。これを英語ではどのように言うのでしょうか?

Will you marry me?

ですよね。間違ってもAre you going to marry me?なんて言いません。なぜなら結婚することは彼女にとって既に予定している未来とは限りませんから。そして女性もイエスのときはYes, I will.と答えますが、Yes I am going to.とは言いません。結婚することは既に決まっていることではなく、プロポーズされたその場で決めること、ということです。

be going toを使う場面とは?

雨雲

Be going toは既に決まっていること、予定していることについて使う動詞でした。そのためこれから○○する予定です。という未来の事柄を話すときによく使われます。

例えば「週末は何か予定がある?」と聞かれたら「〇〇温泉に友達と行く予定なの。」という風に、話している時点で既に予定していることを答えます。こういう場面ではbe going toを使うのです。確実にこれからこうなると予想ができたり、分かっていることを話すときにbe going toがよく使われます。

他にはバーベキューをする予定だったのに、突然雲行きが怪しくなって雷の音まで聞こえてきました。確実に雨が降りそうな予感です。こんな時はIt is going to heavy rain.のようにbe going toを使います。

このように予定していることと、その場で決めたことのニュアンスの違いがお分り頂けたでしょうか?

まとめ

それでは最後にwillとbe going toの使い方の違いをまとめてみましょう。

Willを使う場面

  • 話しているその時に決めた未来のこと
  • 強い意志を込めた未来のこと
  • 未来のことを単に予想しながら話すとき

Be going toを使う場面

  • 話している時点でもう既に決まっている、または予定している事柄を話すとき
  • 確実にこれからこうなると予想できたり、分かっている場合に話すとき

一番大きな違いは話している時に既に決まっていたかどうか、という点でした。この点を無視して、学校では両方とも未来を表す動詞と習ったからと、どちらを使っても良いだろうと思ってネィティブと会話してしまうと誤解を与えてしまいそうですね。

ただグレーゾーンも存在していて、どちらを使っても良い場面もあります。基本的なことだけ頭の中に入れておきましょう。