センター英語を攻略!時間配分のコツと分野ごとのポイントと対策

英語 試験

センター試験は大学入試を経験する人であればほとんどの人が受験をする全国規模の試験です。試験教科は様々ですがその中でも毎年多くの受験生を苦しめているのが、「センター英語」です。

センター英語はただ漠然と赤本の演習を繰り返していても得点を伸ばすことは出来ません。そのつまづくポイントについてまずは知って、対策を整える必要があります。そこで今回は分野ごとにそれらの詳細について紹介していきます。

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センター試験の英語を解く上で最大の敵は何なのか

単刀直入に言えば「制限時間」です。

センター試験はその問題数の割には制限時間が80分とかなり短く、それ故に多くの受験生が毎年苦しめられています。

問題の難易度としてはしっかりと毎日コツコツ勉強をしてきた人ならば、落ち着いて解けば十分な正答率を確保できるものであっても、上記のような限られた時間と試験教室という自分の他にも数多くの受験生が座って大きなプレッシャーが掛かる場で普段通りの実力を発揮するということは並大抵の事ではありません。

では試験本番で時間が足りなかったという最悪の事態を防ぐには日頃どのように学習すれば良いのかについて説明します。

対策①…普段から時間を短く設定して解く

大変原始的でシンプルな方法ですが、その効果は抜群です。

スポーツ選手が普段は体に余分な負荷を掛けて厳しい練習に取り組むように、英語学習においても本番の制限時間よりも5分から10分程度短く設定して解いて下さい。

こうする事で75分や70分といった時間で全ての問題を解き切る解答スピードと時間配分の感覚が自然と身に付きます。

本番は普段の時間よりも少し余裕があるので見直しなどに充てる事が出来ますから、時間が無くて焦って凡ミスを繰り返すという事態は避ける事が出来ます。

この方法は赤本などで1年分を最初から最後まで通して解く場合にしか使えないと考える人もいるかもしれませんが、そんな事はありません。

例えば発音・アクセントは○分、文法は○分と大まかに自分の中で目標タイムを設定しておけば、それぞれの分野を別々に解く場合でも上記の時間を設定してトレーニングする事が可能になります。

そうしたトレーニングを積み重ねる事で高得点を狙う事が出来る学力が次第に身に付いてきます。

対策②…文法の分野で可能な限り時間を削る

受験生の全体的な特徴として第1問の発音・アクセントは短時間で切り抜けるものの、第2問の文法問題で大幅に時間を取られるという点が挙げられます。

逆に難関大学を目指すようなレベルの生徒でも手こずる事が少なくない第2問を短時間で解き切る事が出来れば、後半に控える長文問題に多くの時間を回す事が出来ます。

この第2問を短時間で解けるようにするには、普段の問題演習時から「時間を掛けるべき問題」と「時間を掛けるべきではない問題」にしっかりと分別して解く事が重要です。

時間を掛けるべき問題というのは例えば接続詞を選ぶ問題です。
接続詞は空所の前後の英文を読んでその関係性から答えを選ぶ必要があるので自ずと時間が掛かります。

しかし、イディオムの知識を問う問題や品詞から解くことが出来る問題は決して時間を掛けないようにして下さい。

問題を見た時にまずはどちらのパターンなのかを瞬時に識別する癖を付けて下さい。
ただ漠然と問題を解いていてもスピードはなかなか上がりません。

どうすれば効率的に解くことが出来るのかを常に自分自身で工夫して日々の学習に取り組む事が重要と言えます。

センター英語の分野ごとの攻略のコツ

発音・アクセントについて

第1問の発音・アクセントは単語の語尾によって何音節前がアクセントになるのかが分かる独自のルールも確かに存在しますが、このルールには例外もかなり多く含まれているので、覚えておいて損はありませんが全面的に依存するのはおすすめしません。

結局の所、最も確実な方法は単語を覚える際に付属のCDなどを用いて実際の発音を1つ1つ覚えていく事です。

それに加えて各種アクセントルールをいくつか頻出のものに絞って覚えておけば対策としては万全です。

文法について

文法を学習する際は分厚い文法書のような教材で学習をするのは避けた方が無難です。

何故かと言えば、確かに高校で学習する英文法の全項目が詳細に記載されているのですが参照するのに時間が掛かり、最初から順番に学習をするとどれが頻出事項なのかも今1つ理解できないので労力が無駄に掛かってしまうからです。

センター試験の英文法を学習するのであれば、全国的にも毎年広く使われている桐原書店出版のネクステ―ジなどの頻出問題集を使って1冊を何周も徹底的にやり込むのが鉄則です。

あれこれ多種多様な教材を購入して同時並行で進める人もいますが、その多くはどれも中途半端になって結果的に時間と労力の割には結果が出ないということになりがちです。

自分がこれをやると決めたら他は本番まで一切手出しをしないくらいの強い気持ちが必要と言えます。

整序英作文について

この整序英作文は多くの人が苦手としている分野ですが、とにかく数をこなせば得点率が上がるというものでは決してありません。

普段から問題を解く際に意識すべきポイントがあります。それは、選択肢を見た際に並べ終えた時の「全体像」を意識するという事です。

整序英作文はパズルと同じなので、ある程度全体像を把握しなければ効率的に完成させる事が出来ません。

既に問題用紙に書かれている前後の英文から推測したり、問題の選択肢の中にイディオムが含まれていないのかを探したりといった具合です。

ある程度の全体像が見えてくれば、あとはそれに則って並べるだけなので正答率が大幅に上がります。

そして、並べ終わったらもう一度自分が書いた解答を見直しますが、その際に品詞的な繋がりや文法的に不自然な所が無いのかどうかを確かめるようにして下さい。

会話文について

センター試験で出題される会話文はそれほど難解なものは出されません。
よって、市販の会話問題の対策問題集などで頻出表現などを抑えておけばそれほど心配する必要はありません。

例え特定の表現が分からなくても前後の会話内容から判断すれば容易に正答まで辿り着けることがほとんどです。

長文問題について

長文問題はセンター試験の数ある問題の中でも最大の難関と言えます。

問題数も多く1問辺りの配点も6点と非常に高い為、ここで思うように得点出来なければ前半部分がどれほど完璧に出来ていたとしても総合得点は決して高くなりません。

しかし、長文問題というのは単語力、熟語力、構文把握力、読解力、論理力の総合的な力が無ければ解くことは出来ないので、すぐに得点が上がるものではありません。

しかし、問題文を先読みしてから本文を読むであったり、各パラグラフごとに大まかな内容をまとめて簡単にメモを取っておくなどの方法は非常に効果的です。

具体的にどういった効果があるのかと言えば、問題文を先読みする事によって一体どのようなポイントに力を入れて読めば良いのかが事前に理解出来るので、答えが絡む箇所を無駄なく捉えることが出来ます。

また、メモを取ることによって話の全体的な流れが容易に理解でき、後半の内容一致問題なども時間を掛けることなく正答を選ぶことが出来ます。

上記はある種本番で力を発揮する方法ですが、速読力を鍛えるには英語を英語のまま速読即解が出来るように普段から音読学習を取り入れて毎日継続する事が重要です。

センター試験の英語長文のレベルは決して高くはありませんから、日本語に訳す必要性は無いと言えます。

日本語に訳すのはどうしても論理展開が掴めないという緊急事態の際であって、普段はなるべく頼らなくとも解けるように訓練する事が重要になります。

上記の点を意識して学習してみて下さい。

<まとめ>

各項目にまとめてそれぞれの代表的な対策方法をまとめましたが、語学には手っ取り早く点数が上がる方法は基本的に無いと考えて下さい。

あるとすればそれは毎日コツコツと語彙力の増強や音読など自分がやるべき内容を継続していくという事です。
これをしっかりと肝に銘じて本番で高得点を取って下さい。