東大卒が教える!センター試験の英語で満点を狙うためのリスニング上達術

センター試験 会場教室

センター試験はリスニングを強化するだけで満点が狙えます!

なぜならリスニングには、英語力に必要なすべての要素が詰まっているからです。

もしリスニングが得意だというのなら、センター試験は問題演習を繰り返して時間内に解き終えられるようにするだけです。

リスニングはどうしても苦手という人は、一度「リスニングの何が」苦手なのかを分析してみましょう。

速すぎてついていけない、単語の意味がわからないなどなど、特徴に応じて最適な対策をお伝えします。

 

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1.速くて聴き取りが追いつかなかった場合……「英語耳」を鍛えましょう

初めは難しくても毎日継続すると、耳が徐々に英語の音・リズムに慣れてきます。

日本語は問題なく聞き取れますよね、それは生まれたときから毎日日本語の音を聴いているからです。

「英語耳」を作るのに最も効果的なのは「シャドウイング」です。一度CDを聴いた後、今度は聞こえてきた音にかぶせるように自分でも発声します。

初めは読み上げられる文章を見ながら、できるだけ追いつけるように声を出します。途中で追いつけなくなってもCDを止めずに、次の文章・段落からもう一度追いかけていきましょう。すばやく聞き取って発音する、というのはなかなかハードですが、頑張りましょう。

シャドウイングが終わったら、次に自分だけで同じ文章を音読します。そのときCDの音やリズムをまねるように意識しましょう。

その後もう一度シャドウイングを行うと、初めより追いつきやすくなっていませんか?そうしたら最後にCDの音源だけを聴いてみましょう。「なんだか遅く聞こえるな」と思えれば、上達の証しです。

「CDを聴く→シャドウイング→音読→シャドウイング→CD」を聴く、これを毎日継続しましょう。

今日は時間が無い!という日も、1分でもいいので英語の音源に触れてください。洋楽好きなら、好きな音楽を聴くのもいいですね。

2.音は聞こえるけれど単語・文の意味がわからない場合……単語・文法力を鍛えましょう

単語は頑張って暗記するしかありません。自分にとって一番使いやすい単語帳を使って努力を重ねましょう。毎日6~7ページずつのペースなら無理なく続けられると思います。

1日で数十ページやって10日後にまた数十ページやるというのはおすすめしません。一気にまとめて覚えられるものではないからです。

また定期的に(30ページ進んだ毎になど)復習することも大切です。

おすすめの単語帳は『DataBase4500 完成英単語・熟語』です。
単語の隣に例文が載っているので、使い方をイメージしながら学習できます。赤シートで隠しながら確認することもできます。これを完全マスターすれば、センター試験レベルの問題にはリスニング・リーディングともにばっちり対応できるでしょう。

単語帳はただ眺めているだけではなかなか覚えられません。発音し、手で何度も書くことが大切です。五感をフル活用すると記憶に残りやすくなります。

文法は分厚い文法書などがたくさんありますが、いちばん大事なのは初めに習う「5文型」です。

「SV,SVO,SVC,SVOO,SVOC」をしっかり理解しましょう。どんなに長い文章でも、必ずこの5つに分類できます。

どこまでがS(主語)なのか、この単語は自動詞・他動詞どちらなのか、スラッシュで区切りながら読んでいくとよいでしょう。

まずは主語と述語を確定させること。「誰が(何が)どうした」さえ最低限わかれば、そのあと「どこで、どんな状況で」など詳しい修飾がつくのは日本語と同じです。SVOCを見極めるためにも単語のマスターは大事ですね。

いろいろな英文を読んで5文型への分類に慣れるようにしましょう。

教科書の文章を暗記するまで読み込むことはもちろん、問題を解くごとに「良い教材に出会った!」と感謝するくらい丁寧に。

いちいち日本語訳を参照しなくても読めるようになれば、読解スピードは上がっていきます。英語の書かれた順でそのまま理解できるようになるからです。

初めは単語一つ一つを日本語に置き換えて読んでいくと思いますが、変換には時間がかかりますよね。「英語のままで読める」ことがスピードアップには不可欠です。

長文演習をするには、河合塾SERIESの『やっておきたい英語長文700』がおすすめです。難易度順に300, 500, 700, 1000とあるので、自分のレベルに合わせて始めるとよいでしょう。

センター試験対策なら700まではやっておきたいところです。

内容や使っている単語も比較的わかりやすく、なおかつ理系や経済の話などテーマが多岐にわたるので勉強になります。

★単語は五感を使って暗記、おすすめ単語帳は『DataBase4500 完成英単語・熟語』
★文法は「5文型」が大切。いろいろな英文に触れてすばやく分類できるようにしよう。

3.聞こえてきた音を別の単語と勘違いしてしまう場合……単語の発音練習をしましょう。

日本人には間違えやすい音というのが英語には多くあります。
たとえばhardなのかheardなのか、rightなのかlightなのかなど。

文脈からわかることもありますが単語一つが大きなヒントとなって問題を解けるということもあります。

なんどもCDを聴いて音を理解し自分でも発音練習を繰り返すことが大切です。

参考書で言うと『UPGRADE英文法・語法問題文法・語法・語い・熟語・会話・発音/アクセント』がおすすめです。

センター試験でもよく問われる単語が載っており、最低限ここにある単語の発音はマスターしておいたほうがよいでしょう。

4.1~3をこなしたら一歩ステップアップ

英語耳ができて聴き取れるようになり、単語や文法の意味も理解でき、紛らわしい発音も完璧に聞き分けられるようになったら、実際のリスニング問題に備えてその1.2倍速で毎日英語音源を聞くようにしましょう。

センター試験のリスニングは問題によって少しずつ読み上げる速さが違っています。
1問目で「これはゆっくりだから安心だな」と思っていても、次の設問で急に速く感じられるかもしれません。そうすると焦って余計に聞き取れなくなってしまいます。
特に最終問題は長い文章を聞き取ったあと3つの要素について答えなければいけないので、最初でつまづいてしまうと追いつくことが難しいです。想定より速くなった(速く聞こえた)ときに備えて、ネイティヴの会話スピードにも慣れておくとよいでしょう。

手持ちの音楽プレーヤーで速度設定ができればよいですが、できなくてもスマホ用の倍速再生アプリが無料で入手できます。

iPhone用でおすすめは「Audipo」です。iPhoneに取り込んだ音源を速くすることも遅くすることもできるので、正確な発音を身につけられます。

また、NHKのウェブサイト「ABCニュースシャワー」では、無料で英語ニュースを聞くことができます。

音声だけ・英語字幕つき・日本語訳つきの3段階のニュース映像を5分という短い時間に収めてあるので、時間のない人にもおすすめです。

男性・女性、中国なまりなど、キャスターによっていろいろな英語を聞けるのもポイントです。

センター試験の英語は比較的なまりの少なく聞きやすいことが多いですが、まれにイギリス英語やオーストラリア英語が混ざることもあるので要注意です。

以上1~4を徹底すると、センター試験に対応できる力がつくだけでなく、スピーキング力の向上にもつながります。

英語学習はセンター試験で終わりではありません。社会に出てからも引き続き学習を続けられるよう、ここで力を蓄える・助走をつけるよう頑張りましょう!