子供をインターナショナルスクールに通わせるメリット・デメリット

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学校

子供には英語が話せるようになって欲しい。子供をバイリンガルにさせるにはできるだけ早くから英語に触れさせるとが大切。ということを耳にしない日がないほど、巷では子供の英語教育に関する情報があふれかえっています。

今年の子供にやらせたい習い事ランキングでは、ピアノ・水泳を抜いて、堂々の1位になりました。それほどに親御さんたちは子供たちに、英語のスキルを身に付けてもらいたいと思っているということなのかもしれません。

そこで自身の子供をインターナショナルスクールスクールに通わせている経験を通して、バイリンガルであること、インターナショナルスクールに通うことのメリット・デメリットについてお話していきたいと思います。

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メリット1:理解し合う関係の構築

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まず素晴らしいと感じたことのひとつとして挙げられるのが、子供ひとりひとりの存在を認め合うという教育方法です。

最近では日本の学校でも個を大切にする教育を取り入れているようですが、その「個」の考えかたが基本的に違います。

外国での教育で思われがちなのが、自己主張の高い子が多いということだと思いますが、この自己主張日本では「わがまま」と捉えられがちですが、そうではありません。自分の思いを相手に言葉で伝えることができるということです。決して自分の意見を通すための主張ではないのです。

もし間違っていていたら、子供たちで論議し合います。そして各自の思いを受け止め、認め合います。自分らしさを持ちながら、子供達それぞれに独立し、互の絶妙な距離感を取り合っています。

息子の話を聞いていて面白いなと感じたのが、「みんな普通に学校でウンチをする」という話でした。

学校で排便をすると、やいのやいの言われる日本の学校では、学校で排便、ひどいとトイレにも行けず体調を崩す児童がいると問題になっていますが、彼らの学校では「人間だから」という理由で非常に肯定的に捉えているようです。これは非常に大切な感覚の一つではないかと感じた話でした。

また、教師と生徒との間の縦のラインは想像以上にきっちりと分けられており、大人・子供の区別がきちんとしています。その延長で、子供たちは親への感謝・尊敬を忘れることがないということに驚きました。

大人と子供の境が曖昧になってきている最近の日本では、ちょっと思い出すべきことでもあるのかもしれないと思っています。

メリット2:認める教育

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日本の学校教育の特徴の最たるものと言えるのが、右に習え教育だと思います。ちょっと個性の強い子は「変わった子」「扱いにくい子」というレッテルを貼られしまい、更に孤立してしまうという光景を目にします。

これは日本人の特性なのかもしれませんが、すべてが平均してできるというのが必要条件であり、苦手をよしとする風潮がありません。

例えば、鉄棒が苦手な子がいるとすると、練習すればできるようになるから練習しろと言います。英単語一つにしても、スペリング・読み(発音)・意味の全てができないとダメとしてしまうので、間違いなく書けるようになるまで書いて練習をします。

インターでの学習も基本的には同じだと言えますが、一つ大きく違うのがひとつひとつの捉え方にあります。

同じく鉄棒が苦手な子がいて悩んでいても、「君は鉄棒は苦手かもしれないが、走ることがとても上手じゃないか。」とできないことを問い詰めるのではなく、できることを褒め、これができるようになるともっとよくなるという順序で気持ちを引っ張り上げてくれるのです。

その効果もあってか、非常に自己肯定感の高い子供たちが多いように見受けられます。自己肯定ができるので、他者を認めることができるという好循環が成り立っているように思います。

デメリット1:母語の強化が必須

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これは非常に大切なポイントであると実感しています。私たちは日本人として生まれた以上、生涯「日本人」であることは変わりません。

日本のように単一民族である国は世界でも珍しく、欧米諸国ではあらゆる人種の人々が生活を共にしています。

そのような背景もあり、彼らの多くは”Nationality(国籍)”を重んじます。初めての挨拶では国籍を問われることが多くあります。移民であっても、母国を愛するという気持ちの表れなのかもしれません。

語学を習得する上で、バイリンガルであっても必ず母語(Mother tongue)が存在します。

日本人である私たちにとっては、日本語が母語であり、これが言語のベースとなるのです。このベースとなる日本語がしっかりとしたものでないと、第二言語である英語の力も揺らいできます。逆に母語が英語である場合も同様です。

もし母語が定着する前に、語学教育を始めた場合どうなるでしょうか。母語も第二言語も中途半端になるか、どちらかに偏ります。

子供の特性にもよりますが、2年生になる頃にはほぼ不自由なく英語を使いこなすようになり、普段の思考も英語であることが半分位のようです。学校に行っている間に英語は嫌というほど触れているので、当然のことながら日本語が疎かになってきます。

子供の対応する力は、大人の想像をはるかに超えます。少しずつ日本語が不自由になってくる我が子を見て、家庭での国語学習に力を入れ始めたのはこの頃からです。

とにかく文章を読むこと、漢字の読み書きを中心に1日1時間の家庭学習を始めました。それでも少し気を抜くと日本語の読み書きが辛くなってくる状況なですので、どちらもバランスよく習得するためには、まず母語の強化が必須であると感じています。

デメリット2:義務教育という壁

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現在日本には大まかに2種類のインターナショナルスクールと言われる学校があります。

一つは、文部科学省に認定を受けた学校。これは多くが私立学校の中に設けられた国際学級を指します。この種の学校は、文部科学省が定めた一定の国語教育を行うことが義務付けられているので、Japaneseの時間として国語の授業が日本語で行われます。私の息子はこの種の学校に通っているので、授業の約80%を英語で受け、担任も外国人ですが、一通りの日本語・歴史の教育があります。

二つ目はいわゆるインターナショナルスクールと呼ばれるもので、文部科学省の認定は受けていないため、小学校からインターに通うとなると日本での義務教育終了の認定が受けられません。

これが何を意味しているかというと、将来的に日本での就労を考えた際に挙げられる「義務教育を終了した者」という条項がクリアできないということになります。少なくと主現在は公務員全般においてはこの条項が定められており、受験資格を得ることができません。更には日本の中学受験、高校受験がそのままでは受験資格を得ることができません。そう、いざ日本の学校に戻ろうとした時に非常に大変なことになるのです。また当然のことながらインターナショナルスクールでは全く日本語・日本の歴史についての授業はありません。

そこで取られているのがダブルスクールという手段です。

日本の公立校に通いながら、インターにも通うのです。そうすることで義務教育を受けたという認定を受けるのです。しかしながら子供にとってはとても負担の大きい状況であることは間違いありません。またどちらの学校に主体を置くか、またそれを学校に理解してもらうのもとても大変なことだと思います。

それと両者の最大の違いは、前者には日本人の生徒の割合が多いのに対し、後者は逆であるということです。

どうしても前者は日本人の割合が多くなるので、「英語」の習得スピートが後者のそれとは比べものになりません。

ただし後者の場合、「日本語」の問題が出てきます。何を優先するかというところで、どちらを選択するかが変わってくると思います。

さいごに

子供のうちから英語の環境に置くことで確かに英語は堪能になります。実際に日本で暮らす状況で完全なバイリンガルに成長することができています。

ただしそこには小さいながらも大きな壁がたくさんあるということを知っていただけたらと思います。特に義務教育を終了しているかどうかというのは、子供の将来に制限をかけてしまう可能性もあります。

近い将来、こういった制限はなくなるかもしれませんが、今現在ではかなりの制限があるのが現状です。

もしこれからお子さんをインターナショナルスクールに行かせたいと思われているようでしたら、メリットだけでなく、デメリットについても考えていただけたらと思います。