アメリカ生活で実感、学校ではこう学ばなかった英会話表現5選

英会話

日本では10年以上英語学習はしてきたけれど、いざ英語圏で生活するとなると「生きている英語」というものに触れ、その意味を察知し反応することが必須となってきます。

学習の過程で必ず見て知っているはずの英単語やフレーズでも、「どういうシチュエーションで、どんな意図をもって」それらが使われるのかをきちんと知っておくことが、現地に来た時のはじめのステップとなるでしょう。

今回は筆者がアメリカに来て「こんな風に会話が始まり、会話が続けられるんだ!」と思った表現を紹介します。

あくまでも個人の経験から感じたもので、学術的根拠はありませんので悪しからず。

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How are you?

回答を求めているわけでもないのに「Hi」の後にだいたいついてくるのが「How are you?」、もしくは「How (are) you doing?」「What’s up?」です。「Hi」だけじゃ短くて物足りないのか、もしくは短すぎて失礼と感じさせてしまうかもしれないという気が働いているのか、とにかくついていきます。

回答すべき状況でも、単純に体調を聞いているわけではなく最近のニュースを言うことが多いです。「you、あなた」を主語にしている疑問文ですが、自分のことは「Good.」くらいにとどめて「今日はとっても天気がいいわね」という返答でも構いません。店員さんとの会話なら「I’m doing great. How are you?」くらいで十分ですが、友人間では「昨日こんなことがあってさー!」と続きます。考えてみれば、日本語での会話もそんな風に始まりますね。この「How are you?」をいまだに教科書の和訳通りにしかとらえられない筆者は挨拶の段階でひとコケします。

You are welcome.

「Thank you.」と言われたら、迷わず「You are welcome.」と返しましょう。モゴモゴすると自分の印象を悪く与えかねません。

筆者は「Thank you.」と言うのは非常に簡単なのですが、言われた時の返しに戸惑うことがよくあります。「どういたしまして」とは、日本語ででも言わないからです。「いえいえ」「気にしないで」「こちらこそ」といった、「こちらが好きでやったので」といった意味合いを込めて遠慮がちに返答することが身に染み付いているため、「You are welcome.」という言葉に対して抵抗しかありませんでした。「あら、あなたの髪きれいね」と言われ「ありがとう」と言うと、「You are welcome.」が返ってくることに戸惑いを隠せませんでした。なんだか、「ありがとう」という言葉が期待されていたかのように感じてしまったのです。(あくまでも個人的な言葉の捉え方です。)

そして反対に、筆者が「ありがとう」と言われた際に「You are welcome.」となかなか言えず、モゴモゴして笑顔でごまかしてばかりでした。「My pleasure.」の方が自分の気持ちに近いように思うのですが、それも口から出てくることはなくもどかしいばかりです。

ちなみに「Thank you.」への返答として「Sure.」という人もいます。

話が少しずれますが、他の感謝を表す表現として「I appreciate it(that).」があり、Thank youよりもフォーマルな印象です。「本当にありがとう」と深い感謝を表したい時に「Thank you. I appreciate it.」と続けて言うことがあります。「Thank you very much.」は個人的にあまり聞くことがありません。

Whatever./ whatever it is

「Whatever.」だけだと、「あっそ」「別にどうでもいいけど」といった意味になります。ちょっとした喧嘩や、呆れた時に「はいはい」とあしらう感じです。

「whatever it is」は名詞の代わりに使われ、「それが何だかわからないけど……」という意味になります。

例.
Enjoy … whatever it is.
なんかよくわからないけど、楽しんで。
(whatever it isは名詞節となる)

something like that

「○○とか××とかそんな感じのやつ」と言いたい時に使えるフレーズです。「〜など」という英語で「and so on」や「and so forth」と学校で習いましたが、「(or) something like that」の方がカジュアルな場面ではよく聞きます。

例.
Can’t you say “I’m sorry”, “That’s not gonna happen again” or something like that?!
「ごめん」とか「二度としない」とか、そういうこと言えないの?

「〜など」という意味合いで「yada-yada-yada」というフレーズもあります。日本語の「やだ(嫌だ)」とほぼ同じ発音です。yadaは「〜など」という意味合いよりも「blar-blar-blar」と同じように物事の詳細を説明するのを省くような形で使われます。

どれも口語的、カジュアルですので発言時の場面には注意しましょう。

I know ……

「知っているよ」だけではありません。相手が言ったことに対して「わかる!」「でしょ!?」と言いたい時に使われるフレーズです。単純に「ねー!」といった完全同意の相槌として使えます。

I know you know, ……「わかっていると思うけど……」
I know! Why?!?!「そうだよね!なんでかしらね!?」

「You know」は「あのね」に似た意味だとよく言われますが、「私の言ってることわかってくれているよね?」といった意味合いで使われているように感じます。また、相手が賛同してれた際に「You know」と言う時もあり、「You know what I mean?」の意味に近く、自分が言ったことに対して「でしょ!?」といった意味合いになります。

最後に

学校や参考書で学んだはずの英会話フレーズも、知っているはずの単語ばかりが並べられたフレーズも、実際にどう使われているのかがわからないと口に出す勇気はなかなか出ません。洋画学習の際に思い出してみたり、英会話スクールで使ってみて講師の反応を見てみてください。