洋書の多読で生きた英語を学ぼう
英語を参考書で勉強していると、次第に固い内容に飽きてきて投げ出してしまった…といった経験はありませんか?
参考書や教科書で勉強するのは、テストで「点を取る」ためには必要なことですが、必ずしも実社会で「使える」生きた英語ではありません。この「使える」英語を身につけるためには、英語のデータベースを一気に増やせる洋書の多読がうってつけです。
そこで、洋書を用いた英語の勉強方法を、おすすめの本とともにご紹介していきたいと思います。
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なぜ洋書で勉強するのがいいのか?
まずは、洋書で英語を勉強するメリットを挙げてみました。
- 映画やテレビなどと違い場所を選ばないので手軽に読める。
- 通勤時間などのスキマ時間を活用できる。
- 口語(喋り言葉)が文字で見えるため、フレーズとして覚えやすい。
- 電話や友人同士の会話などシチュエーションが多様にあるので、その場に合ったフレーズを覚えられる。
- その国の文化や伝統、歴史など英語以外の情報も同時に勉強できる。
- 英会話教室などと比べて安上がりで済む。
これら以外にも洋書で勉強するメリットはありますが、一番は勉強をしているという感覚が薄いということがあるため、楽しみながら英語を学べる点にあると思います。
しかし、洋書を読んでいく中で分からない単語が出てくることは自然なことですが、ストーリーを把握できるレベルの最低限の文法や語彙は必要です。
また、気に入った本があっても、内容や単語が難しすぎると挫折してしまう可能性もあります。
では、どのような本を選べばいいのでしょうか?
洋書の選び方
本屋で立ち読みすることができるという方は、是非次のような選び方をしてみてください。
適当なページをめくって、そのページをサラッと読んでみる。この作業を2~3回繰り返す。それぞれのページに分からない単語が大体10個以上出てきたら、難しい本だと判断する。
場合によっては7~8個でも分からない単語があれば、厳しいかもしれません。
洋書での勉強で大事なのは、分からない単語を分かるようにすることよりも、継続して多読することにあるので、途中で諦めてしまいそうだと思ったら、もう少しレベルを落とした本を探してみましょう。
作家によっては固い文章を書く人もいます。
また、ジャンルとしては文学作品などはあえて凝った文章で書かれていることも多いので、実際に手に取って中身を見てから選ぶかどうかの判断をした方がいいでしょう。
オススメの本と勉強方法
では、ここからおすすめの洋書を二つと勉強方法をご紹介します。
●Holes
とある日に不幸に不幸が重なって、逮捕されてしまった少年をめぐるお話です。彼は監獄に入ることより、砂漠で穴を掘り続けるという実刑を受けることを選びます。その砂漠で起きる様々な出来事は、彼に何をもたらすのか…といった内容です。
日本でもかなり有名な本なので、一度は見聞きしたことがあるかもしれません。その分ストーリーは重厚で面白く、何度読んでも飽きないという点で多読に向いています。
実際にこの本で使われている英語は難しくないのですが、ストーリーには多くの伏線が張り巡らされているので、一回読んでみて内容がよくわからない方は、日本語版の「穴」を読んで再度チャレンジすることをオススメします。
●Howl’s Moving Castle
ジブリの映画で一躍有名になった「ハウルの動く城」ですが、意外と映画は見たことがあっても、原作は読んだことがないという方は多いでしょう。この原作を読んでみると、映画では省略されている部分が多いことに気づきます。なので、原作を読んでいるうちに新たな発見に気づくこともあるでしょう。
映画を見て少しでも原作に興味がわいた方、もしくはファンタジー作品が好きな方にはオススメできる本です。英語のレベルとしては易しめで、中学生や高校生レベルの単語が多く出てくるのですんなり読み進められます。
Howl’s Moving Castle (World of Howl)
厚い本を選んだら、読んでいくなかで辞書で分からない単語を調べるといったことは最初の一回目はしないほうがいいでしょう。
というのも、薄い本であればともかく厚い本で辞書をいちいち調べるというふうにやっていると、内容を把握するまでに時間がかかり過ぎてしまうからです。まず一回目は、何も調べずに読んでから分からない単語を調べるといいでしょう。