子どもへの「使える」「話せる」英語の教え方をベテラン講師が教えます

英語を学ぶ子どもたち

こんにちは!子ども英会話を教えて10年以上の経験から、子どもが英語で会話できるようになるコツや周りのサポートなどについてお伝えできればと思います。

指導要領の改訂で、日本の英語教育も「話せる」ようにしようと必死なのが伝わってきます。だったら学校に任せておけば安心、みんな話せるようになる!のでしょうか?

答えは極めてNOに近いです。

では、どうしたら「使える」「話せる」英語を子どもたちが取得できるのでしょう。

10年以上の経験で、幼児で始めた子どもたちが中学、高校へと成長する姿を見てきた筆者がお伝えする方法、ぜひ最後までご覧くださいませ。

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1.子どもの英語学習はいつ始める?

赤ちゃんのとき?
言葉を発し始めたら?
幼稚園に通う頃から?
小学校に入学したら?
中学校に入る準備として?
中学に入ってから?
中学でついていけなくなったら?
個人差がありますので、何歳で!という答えはありませんが、筆者はなるべく幼少の時期に始めることをお勧めします。

理由は、「話せる」ようになるには「模倣力」=真似する力が高い方がスムーズだからです。

よく保護者の皆さまにお伝えするのですが、この真似する力は、赤ちゃん、言葉を発し始めた幼児がとっても高く、周りの人の真似をして言葉や生活習慣を覚えていきます。

そして、成長するにつれてだんだんとこの力は衰えてきます。

その代りに高くなってくるのが「思考力」=考える力です。頭で考えて行動する力のことですね。

真似する力がだんだんと衰え、考える力がだんだんと増すことを線グラフで表すと、イメージではアルファベットのXのように途中で交差する時がきます。

この交差する時期が、個人差はありますが9歳前後です。

これより早ければ、恥ずかしい気持ちにならずに上手に真似をすることができるので、発音やイントネーションが英語らしい形で取得できます。

これより遅ければ、日本語との違いに発音やイントネーションをそのまま真似するのが恥ずかしいと感じてしまうので、そのまま上手に真似することが難しくなってきます。文の仕組みやルールなどに目がいくため、何も考えずに英語でやり取りするのも難しくなってきます。

何度も言いますが、個人差があるので9歳以下に始めなければいけない!という訳ではありませんが、多くの場合はこれより下の年齢で始めた方がスムーズに「話せる」英語を取得しやすいです!

2.どうやって学習する?

評価の高い教材を手に入れて自宅で?
特に何も用意せずに生活の中で?
外国人の先生が教えてくれる英会話教室で?
日本人の先生が教えてくれる英会話教室で?
オンラインの英会話レッスンで?
近所の外国人家族との交流を通して?
これも、どれが正解、不正解というのはありません。

皆さんの生活環境は違うので、パパやママのどちらかが英語圏の出身だったり、英語が堪能であれば生活の中で自然に話せる機会はあるし、常に英語圏出身のご近所さんや友人と触れ合える環境であってもいいですね。

でも、パパもママも英語はちょっと…。近所にも友達にも外国人のお友達はいない…。そんな方の方が多いですよね。

それでも大丈夫、お子さんは英語を話せるようになります。

筆者は以前は個人で英会話教室を運営し、8年前からはECCジュニアの教室を持つことにしました。2・3歳からカリキュラムがあるのですが、日本語を覚え始めたばかりの子どもたちは、本当にスポンジのように何でも吸収してしまいます。

英語とか日本語とか、意識することなく自然に学んでいくのです。この時期にはもしかしたら、怖がらなけれれば外国人の先生がいいのかもしれませんね。

幼児、小学生になると、日本語と英語が違う言語だということをわかって学習しています。この時期には筆者は日本人の先生の方が学びやすいと考えます。日本人の子どもがわからないところを日本人の先生は理解してくれるからです。

誰から教えてもらうか、これは各ご家庭でお子様の性格や特性を考えて決めていけばよいでしょう。問題なのはここからです。

誰から教えてもらうか、より、何を教えてもらうか、の方が大切です。

4技能をバランスよく、という言葉が学習指導揚力にも入りました。4技能とは、聞く、話す、読む、書く、の4つの技能のことです。

筆者は以前は個人教室を運営し、カリキュラムも教材も自分で考えていたのですが、限界を感じて8年前からECCジュニアの教室を自宅で開講いたしました。

自慢はこの4技能がどのレッスンでもバランスよく学べるカリキュラムです。

よく他の教室に通っている友人から相談を受けるのですが、「ネイティブの外国人講師が教えてくれる教室にずっと通っているんだけど、全然読めない…」とか、「英検は筆記は余裕なのに面接がなかなか…会話ができないから」など、4技能がバランスよく学べていないことからくる問題がかなりあるのです。

聞く、話すが中心の教室では、会話ができてコミュニケーションができているように見えて、実際は内容をあまり理解していない場合があります。ここに読む、書くの要素が入ると一段と学習内容が定着します。

また、読み書きが中心の教室では、コミュニケーション力がついてこないことが多いです。テストはできても話せない、というのがこれですね。

「話せる」「使える」英語を学ばせたいなら、この4技能をバランスよく教えているかをポイントに教室や講師を選ぶとよいですよ。

特に高学年以上のクラスで読み書きが入っていないレッスンはお勧めしません。

また、どの年齢であっても聞いたり話したりがないレッスンもお勧めしません。

どの言語も、母国語を学ぶ自然の順序は「聞く→話す→読む→書く」です。外国語だって同じ。この順番の逆で日本では長く教えられてきました。話せない人が多数なのも納得ですよね。

3.家庭学習がカギ!

いつ始めるか、何をどう学習するか、が良い方法であっても話せるようにならない… そんなお悩みがある方は、レッスンや学習以外の時間を見直してみましょう。

例えば、週に1回レッスンを受けていたとして、残りの6日間、どのくらい英語に触れていますか?

「宿題があるけれどレッスンの前の日にチョチョッとやっているわ…」
「まったく触れていないかも…」
こんな状況は、要注意ですよ!

学習したことを、1週間の残りの時間でどれだけ反復練習できるかが成長のカギです。これも4技能をいろいろ混ぜての練習が効果的です。

ある日は会話の練習、またある日はその内容をノートに書いて、読みながらまた口にして、そんな風に毎日違った形で同じ内容に触れていくと、週に1回のレッスンがとっても生きてきます。

筆者の教室の生徒たちも、家でたくさんやってくる子とそうでない子とでは、明らかな差がわかります。

1週間で明らかにわかるのですから、その蓄積はどれほどのものでしょう。

中学生の生徒たちにも毎週のように伝えています。この毎日5分の努力をするかしないかで、君たちの人生が変わってくるよ。

伝えている通り、本当に筆者はそれが真実だと信じています。

英語が話せると人生が変わる?
はい。変わります。

関わる人、関わる物、仕事の内容、収入、考え方、できること、夢…伴侶の選択も変わるかもしれませんね。人生、変わるのです。たくさんの日本の子どもたちが、「話せる」「使える」英語を身につけられますように!