英語の苦手意識を克服!嫌いだからこその工夫した勉強法
” 本当は英語が苦手…できることなら避けて通りたい ”しかし必要に迫られ、向き合わねばならないというあなた。好きでもないことに取り組まなくてはならないのは、本当に気が重いものですね。英語の学習に限らず日々のエクササイズやダイエットに至るまで、それぞれの苦手分野に取り組んでいる方々から発信される情報には、時に目を見張るような新機軸が盛り込まれていることがあります。
ここでは、あなたが少しでも楽しく一定の目的意識を維持しながら英語に取り組むために何か良い方法はないか、一緒に確認していきます。
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苦手意識を克服する鍵はモチベーションの維持
大手英会話スクールで会話や資格対策クラスを担当していた際、筆者は多くの生徒さんから英語学習にまつわるエピソードを伺う機会を得ました。
好んでスクールを訪れた方が大半でしたが、中には海外事業部の開設や一定レベルのTOEICスコアの獲得が必須となったなど会社の事情で、やむなく英語学習を開始した方もいらっしゃいました。そのような方々は21時終了の最終クラスに仕事後空腹のまま駆けつけて下さる方も多く、こちらのクラス準備やカウンセリングにも一層熱が入ったのを記憶しています。
一方で志望校受験を控え、英語の点数が命運を分けるが、どうしてもリスニングスコアが伸びないといった具体的な課題を掲げながら苦手意識を持つ学生さんもいらっしゃいました。
英語に苦手意識を持てばこそ、いかに逃げずに取り組むか、モチベーションを維持するか、工夫を凝らしながら、生徒さん方が勉強に取り組んでいたことが強く印象に残っています。
英語嫌いだからこその工夫
日常生活内に避けて通れぬ英語学習枠を設定する
学習開始の目的・英語レベル・生活背景によって方法はさまざまですが、他者をまきこむ、目標を宣言し、進捗度を可視化する、生活動作と連動させルティーンとして盛り込んでしまうといった ” 英語に触れずにはいられない状況 ” を作ってしまう方が多く見られました。
これは当該分野関連刺激への一定量の曝露を維持するためによく行われる勉強法ですので、既に経験済みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。実際行ってみたらノルマが達成できず頓挫した、テスト結果が期待通りではなかったなど、シナリオ通りにいかないことも多いので、この方法は本番や目標に照らし経時的に見直しを行っていく必要があります。
- 覚えたい内容を拡大コピーし貼り付け、入浴や洗面時間などに取り組む
- 通勤時間にこなせる音声教材を活用する
- 帰宅途中にカフェや図書館で、1時間程度集中して勉強する
- 就寝時間前15分を暗記に充てる
- 日常のすき間時間を徹底的に使い、最低30分は勉強する
- 単語や表現集などその日の達成ノルマを決め、家族(友人)に出題してもらう
時間管理、目標達成者の情報収集を頻繁に行う
- テストが控えている場合は、バックキャスティング方式※で計画を立ててみる
- めざす目標を達成した人のブログや話から情報を得て参考にする
- 立てた計画が現実で実践可能なものか見直し、自分仕様に適宜修正を加えていく
※将来的にこうなりたいとの目標を最初に設定し、そのためには現在何をどのくらいすべきかを割り出し、実践する方法)で計画を立ててみる。
好きな活動を英語学習とリンクさせる
当面、受験や資格試験にのぞむ予定のない方は、ご自身の趣味や関心事と英語学習を結び付け楽しみながら進めて行かれるとよいでしょう。
昨今、日本文化に強い関心を持つ外国人の増加から”こんなジャンルにまで英訳本が!!”と驚かされるほど、対訳本の選択肢が広がっています。丸善や三省堂、空港の国際ターミナル内書店では、美しい装丁の日本文化関連の対訳本が並んでいますので、実店舗を訪れる機会のある方はぜひ手に取ってご覧になってみてください。
日本の四季、和食、着物、絵画、建築、銭湯、風呂敷、刀、合羽橋の調理器具など、日本人が読んでも新たな知識を得られるであろう豊かなラインナップを目にされることでしょう。前述の日本文化関連の本は、ネットで購入することが可能です。
また近年、世界的な人気を誇る日本の漫画(manga)にも多くの対訳本が出ており、こちらもAmazonなどで手軽に入手できます。
英訳するとなると、はた?と考え込んでしまうような何気ない日常表現が文脈に添った自然な英語になっているため、英語学習中級者の読み物としても楽しんで頂けるものです。
多くの発行部数を誇る若年層向けの流行りものから、サザエさん、ドラえもんといった長く愛されてきた名作まで広い選択肢がありますので、あなたの食指が動くものに触れてみてください。
エピソードと絡め覚えた表現は個人の体験に照らし、長期記憶として保持されやすいと聞きます。楽しみながら英語に慣れていける格好の教材として、ぜひご活用ください。
同様に書籍や漫画だけでなく、日本文化、料理、映画、陶器、折り紙、スポーツなど、種々のジャンル別英語サイトがありますので幾つかを比較検討し、自分に合ったものを見つけて頂くのもひとつでしょう。
目標達成の節目にはご褒美を忘れずに
上達や成果がすぐには見えない中、好きでもない学習を続けるためには、モチベーション維持に一工夫が必要です。” 賛辞を期待するなんて大人げない ””ご褒美なんて子供じみている ” と一笑に付さないで、どうか頑張れた時には自らそれを認め評価してください。
達成した過程を振り返る事で上手くことが運んだ要因を意識することになり、同時に成功体験が自らの隠れた力に気づかせ、ひいては本気のやる気(内的動機付け)をはぐくむことが期待できるためです。
最後に
必要に迫られ始めた英語が、現在ではライフワークになっている知人が数名います。開始時のレベルはさまざまでしたが、彼らに共通しているのは ” 英語の学習をやめなかった点 ” です。
<カモメのジョナサン>で知られる米国作家リチャード・バックは、『プロの作家とは書くことをやめなかったアマチュアのこと』との明言を残しているそうです。学習者が目指すゴールは異なりますが、あの手この手で工夫を凝らし日々格闘する過程こそが、実は英語と仲良くなる最良の方法なのかもしれません。