急がば回れ?自分にあった英語学習法を見つけよう
英語学習に関する雑誌やウェブサイトでは、有名人や忙しい人の勉強法が紹介されている記事をよく目にしますが、真似をしてみたものの、思った通りにうまく勉強を進められないと思ったことはありませんか?
TOEICのスコアに応じた難易度の英語教材を選んでも、なんだか難しく感じてやる気がおきない……なんて悩んでいませんか?
それは、おそらくその教材が苦手な勉強法で行うものだったり、本の内容が興味のないジャンルだったり、そもそも読書が好きではないことが原因かもしれません。
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学習効果をあげるために、勉強方法を見直そう
英語学習をするとき、私たちは英語力(ボキャブラリーの豊富さ、文法理解など、言語そのものを理解する力)を伸ばすことにばかりに意識が行きがちです。もちろん英語力を伸ばすことが目的で英語を勉強するので、どのくらい難しい英語の文章を理解できるかを指標にして教材を選ぶのは主流の方法でしょう。
TOEICで700点取りたい人は「700点を目指す」と書かれたタイトルの参考書を選んだり、英検2級取得を目指している人は英検2級用のリスニング教本を選んだりと、自分の目指す英語力に合わせた教材を選ぶことはそれほど難しく感じる人はいないと思います。
しかし注意したいのは、自分にあった英語学習法が取れるかどうかです。
自分のレベルに合わせた教材を選んだはずなのに、なかなか進まない、なんだかおもしろくないと感じるのは、勉強という作業に慣れていないからや、英単語や文章構成、内容そのものの難易度が思ったより高かったからという理由だけではないのです。
自分の長所・短所をうまく利用しよう
私たちが十人十色であるように、英語の学習法も十人十色です。
なんだかしっくりこないと感じる勉強方法は、やり方が悪いのではなく、自分に合っていないのです。
自分の癖や好き嫌い、得意不得意に応じて、無理のない学習法に則って英語教材を選ぶと、少しずつ英語学習に身が入るようになってきます。
筆者は単語の暗記が苦手です。単語暗記のための参考書は2、3ページ進めばいい方でした。TOEICや英検の問題集を買ってやる気満々に本を開いても、たいてい最初に出てくる単語問題のパートで気持ちが折れてしまうということはザラにありました。
そこで、暗記が苦手なら、どうやって単語を覚えるのが無理がなく、且つできるだけ一度で頭に入るかを考えたのです。
暗記が得意な人に比べればスピードは遅いですが、確実に覚えられるのでストレスが少なく、楽しく英語学習を続けられ実感もあります。自分の性格を理解し、自分流の勉強を見つけることが、遠回りのようで近道だったりします。
筆者は単語カードは使わないし、声に出して暗記したりしません。本に書かれている英文の上に直接日本語訳を書き込み、英単語と日本語と、あれば絵をひとまとまりの絵のようにして目に焼きつける方法を取っています。
私の特徴が、「知らない単語でもつづりを間違えにくい」という自信があることと、「具体的に理解できるとすぐに覚えられる」ことをわかっているからです。
また、筆者は「わからない」というストレスを感じなくてすむように、アメリカの小学校3、4年生が読む、文字が大きめの本を読んでいます。
もともと音読用として読んでいたのですが、慣れて今では難しいと感じることがなくなったものの、読み始めた当初はつっかえるし、文の意味を理解するのにも時間がかかっていました。
大人の英語学習法は、自分で見つけるのが近道
自分にあった学習方法を考えるといっても、いきなり新方法を思いつこうとするのではなく、納得いく学習スタイルを見つけるには興味がわいた方法はとにかく試してみることが第一歩です。
また、自分の生活スタイルや性格に全て合わせるのではなく、読書自体が苦手ならば、1日1ページからというルールを決めるなどして、できるだけ折り合いのつく方法を見つけることも大切です。
学校では決められた教科書や教材が配られ、個人の英語力や理解度に関係なく授業が進みストレスを感じることが少なくなかったと思いますが、同じようなストレスをわざわざ感じるようなことを、もうする必要はないのです。
大人になってからする英語学習は、自分にとって正しい勉強法を取れることが最大のメリットです。
英語力をつけるには、継続が物を言います。
メリットを生かして効率的に英語学習に取り組むために、まずはいろんな学習方法を試して、自分に合った方法を見つけてくださいね。