アメリカ英語にも色々ある!国・地域ごとの英語の発音の違い
英語力に自信を持って英語圏の国に行ったのに、何を言っているか全然発音が聞き取れない…。そんな経験はありませんか?
私たちが日本の学校教育や多くの英会話教室で学ぶのは、主にアメリカ英語の発音とされています。
しかし、日本語にもさまざまな方言があるように、アメリカ国内であっても誰もが標準的なアメリカ英語の発音で話すとは限りません。ましてや、同じ英語圏のイギリスやオーストラリアなどではそれぞれ発音やイントネーションが異なりますし、それぞれの国内でも地域によって訛りは存在します。
そこで、今回は動画を使ってアメリカ、イギリス、オーストラリアの英語の発音の違いを解説します。
これらの動画では特定の単語をひとつずつ発音し、順番に質問に答えていくのですが、内容がわからなくても発音の違いを楽しむだけでも勉強になるので英語のレベルにかかわらずオススメです!
スポンサーリンク
おなじみのアメリカ英語…でもこんなに違う!
まずは私たちになじみ深いアメリカ英語の発音から見ていきましょう!国土が広いだけあって、地域によって多様な方言があります。
ニューヨーク(東海岸)
アメリカと言えばニューヨークを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、実はニューヨークは独特の訛りがあることで有名です。彼女も言っていますが、アメリカの他の地域の人はその発音をすぐに認識できるもので、日本で言えば江戸っ子言葉みたいな感じでしょうか。
テキサス(南部)
出だしからノリノリの彼の発音には、軽めのアメリカ南部の訛りが見受けられます。アメリカの南部は建国当初はイングランド南西部からの移民多かったことからその影響が発音にも出ているものの、その後アフリカ系や中南米系のアメリカ人が多く住んだことでイギリスの発音とはまた違ってきています。
カリフォルニア(西海岸)
これが一番聞きなれた英語の発音に近いのではないでしょうか?とはいえ同じ西海岸でも南部になるとスペイン語の影響が出てきます。西海岸で特徴的なのはイントネーションで、肯定文であっても語尾が上がることがあります。
あこがれのイギリス英語…にも色々ある!
続いて、英語の発祥地であるイギリスを見てみましょう。
イギリス英語の発音と聞くとパッと思い浮かぶのはQueen’s Englishかもしれませんが、実はQueen’s Englishはごく一部でしか使われていません。国土面積は日本の約半分なのに、実に多様な方言が存在します。
ロンドン(イングランド南部)
彼女はロンドンの標準的な発音です。アメリカと比べると少し鼻にかかったような発音が特徴で、「r」の発音もあまり舌を巻かないことも大きな違いとなっています。彼女は違いますが、ロンドンにはCockneyという特徴的な方言もあり、ニューヨークの訛りと同様に日本語で言う江戸っ子言葉みたいな感じです。ベッカム選手が話す英語がCockneyですね。
リバプール(イングランド北西部)
続いて、Scouseと呼ばれるリバプールの訛り。リバプールはビートルズの出身地です。[th]の発音が[t]に近くなることが特徴のひとつです。イントネーションもだいぶ違いますね。アメリカ英語に慣れている人にとっては聞き取りづらい発音なのではないでしょうか。
スコットランド
初めて聞くと少しびっくりするのではないでしょうか?彼女もれっきとしたイギリス人のネイティブスピーカーです。“America”の発音が特徴的ですね。スコットランドでは英語とともにゲール語というケルト系の言語も公用語となっているほか、古英語の影響が残るスコットランド語も話されているので、その影響が発音に出ているのかもしれません。
少しクセのあるオーストラリア英語
最後にオーストリア英語の発音を見てみましょう。
オーストラリアはもともとイギリスからの移民が建国したこともあり、単語などもイギリス英語をベースにしていますが、現在ではイギリスとは違う特徴を持った発音となっています。
概ねイギリスとアメリカの間の発音といった印象ですが、“A”など一部の母音が特徴的です。
もともとはイギリス英語の中でも特にCockneyの影響が強かったものの、第二次世界大戦後にアメリカ英語の影響を強く受けたと言われています。
また、彼女も触れていますが、挨拶として使われる“G’day”など独特の言い回しがあることも知られています。
最後に
英語の発音にも色々な種類があることをわかっていただけましたか?
今回使用した動画は少し前にネット上で流行した「Accent Tag」という企画に基づいたもので、英語のさまざまな発音やイントネーション、用法の違いを比べて楽しもう、という趣旨のものです。
もし興味があれば「Accent Tag」で検索してみると、今回ご紹介した以外の動画も見つかるでしょう。こういった、地域ごとの英語の発音の違いを学ぶことは、実際に海外で英語を使うときに非常に役に立つのでおすすめです。