知っておきたい英語暗唱のコツ!効果的な暗唱方法がわかる
TOEICのリスニング対策や、英会話の勉強として教材の音読をしたにもかかわらず、あまり効果が実感できない…という経験はありませんか?
もちろん音読にも一定の効果がありますが、ただ英語を文字の羅列として捉えて口に出すだけでは効果は薄いでしょう。スピーキングにおいて大切なことは「気持ちを込める」ということです。
そこで、この「気持ちを込める」トレーニングのうち、スピーキング力アップに最も効果がある「暗唱」について、そのやり方や効果についてご紹介していきます。
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そもそも「暗唱」とは?
シャドーイングや音読はしたけれど、なんとなく面倒だから暗唱はしなかったという方もいるでしょう。
既にリスニングのトレーニングをした方は分かると思いますが、どんなに難解な英語が音声で流れてきても、「何回か聞いているうちに音がはっきり聞こえてくる」もしくは「スクリプトを見ればよく分かる」という経験は、もともと情報は頭に入っているのに、いざとなった時に引き出せないことが原因です。
暗唱は頭にある情報を何も見ないで音読するわけですから、このいざとなった時に引き出せないという状況を改善するのにうってつけのトレーニングです。
確かにいくつもフレーズを覚えるのは大変ですが、その努力に見合うだけの瞬時に英語を引き出す力は身につきます。
暗唱の効果
暗唱が有効であると思われるのは以下のような方々です。
- TOEICのリスニングパートのスコアを上げたい方
- 英会話を学ぼうとする方
特に、相手(ナレーター)が言っていることは分かるが、自分は何を言えばいいのか分からない状況の方に有効です。
なぜなら英会話を暗唱しながら聞いておくと、似たようなシチュエーションに出会ったときに、その後のトークの流れを推測しやすくなったり、その場にふさわしいフレーズが実際に使えたりするからです。
英文やフレーズを覚える作業を繰り返し(インプット)、その覚えた情報をひたすら口に出して(アウトプット)瞬間的に情報を引き出せるようにするというわけです。
「暗唱」のやり方とコツ
では具体的に暗唱のやり方とコツをご紹介しますが、「TOEICのための暗唱」と「英会話のための暗唱」の二つに分けて説明したいと思います。
TOEICのための暗唱
TOEICのリスニングパートのスコアを上げるためには、「TOEIC新公式問題集」のパート3,4を中心に暗唱をしていきます。理由は新公式問題集は本番の試験と同じ形式の問題が掲載されているので、繰り返しトレーニングをすることで問題の流れやパターンが見えてくるようになるからです。
暗唱方法ですが、まずは一度パート3,4を解いてみましょう(その際、勘で解いた問題はチェックしておく)。そして丸つけをした後、間違った問題と勘で解いた問題のスクリプトを解答で確認します。
間違った問題は聞いたときにすんなり入ってこない単語があったり、理解できないフレーズがあるのが原因なので、この問題を中心に暗唱していきます。
その後、その問題のスクリプトの意味を理解したうえで何も見ないで口に出してみましょう。最初はスクリプトを読みながらでも結構です。ここで、大事なのが話者の喋っていることに「気持ちを込める」ことです。
例えば「I’m glad to see you.」という文があったとすれば、まず最初に話者の「I’m glad」に嬉しいや楽しいといった感情をのせて喋ります。感情をのせて喋ることで、スクリプトを記憶に残りやすくして、なおかつ会話の状況をイメージしやすくするためです。
英会話のための暗唱
英会話はTOEICなどの試験と違い、会話のためにできるだけスピーディーに自分の言葉で言いたいことを伝えなければなりません。そこで「瞬間英作文シリーズ」に代表されるような実用的なフレーズを数多く掲載している教材を利用して、まずはできるだけ簡単な英文を覚えていく必要があります。
その後、付属しているCDを活用しつつ覚えたフレーズを瞬間的に言えるように暗唱をしていきます。
ここでも大事なのは英文に「気持ちを込める」ことです。
そのフレーズを喋るとしたら、どのようなシチュエーションがあり得るのかをイメージしながら口に出してみましょう。
「瞬間英作文シリーズ」は中学生、高校生レベルの文法知識で学べるので初学者にオススメの教材です。