初級者必見!1日5分の英作文習慣で楽々英語の自己紹介
日常のあらゆるシーンで交わされる自己紹介。社交的な人でも、ある種の緊張感を持つ場面ではないでしょうか。それを英語で行うとなると尚更ハードルを高く感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。国によって文化的背景は異なるものの自己紹介から醸し出されるたたずまいや雰囲気は、その人の第一印象を左右しその後のコミュニケーションに少なからず影響を与えるといいます。
ここでは日々のわずかな英作文習慣で、英語による自己紹介スキルはもちろん、あなたのスピーキング力全般に関わる情報発信力を強化する勉強法をご紹介します。
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あなたの伝えたいことは何?
英語のクラスで、あるいはオフィスで外国人上司に対してなど、場面によって自己紹介の内容や伝え方が異なってくるのは、皆さんも感じておいででしょう。
基本情報として名前や所属・担当、また付加情報として居住地・出身地・家族構成・趣味・好き嫌い・性格・ニックネーム・得意・不得意・仕事(学業)にのぞむ姿勢などが語られるのを実際よく耳にします。
持ち時間次第で自己紹介を簡潔明瞭なものにするか、それともユーモアを交え”人となり”が伝わるものにするかなど、自身をどのように演出するかのスタイルも事前に吟味しておきたいものです。
あなたは自らの情報をどのように発信していきますか。趣味を伝え仲間を増やしたいのか、それとも自身の業績を語り新部署でのやる気をアピールしたいのか、前述の項目を参考に、まずはあなたが何をどのように伝えたいのか整理してみてください。
伝えたい内容でシンプルな英作文を
さて伝えたい情報が整理できたら、今度はそれを簡単な英文にしてみましょう。英語に苦手意識のある方は、おそらくこの過程で最も難渋されるのではないでしょうか。基礎英文法書を片手に一から英文を作る地道なアプローチは、継続する事で必ずや確かな基礎力を育みます。が、同時に多くの時間やエネルギーを要するのも事実です。
また一生懸命英作文に取り組んでも信頼できる添削者を持たなければ、言いまわしの不自然さや冠詞の誤用などがないか、不安になってしまうことでしょう。
そんな時に効率よく”日常で言いたい事に近い表現を探せる無料ツール”として、株式会社アルクの英辞郎 on the WEBを使われることをお勧めします。
これは個人翻訳者の英単語用例集からスタートした和英・英和辞書機能を有するデータベースです。通常の辞書にはない日常表現・複雑な言い回しの検索や、膨大な例文の参照をワンクリックで行えるため、自己紹介に関連した日常的な英文を作る際にとても便利です。ぜひのぞいてみてください。
自分仕様の表現集作成を習慣に
今日では、誌面やネット上で目的にかなった英語表現を容易に見つけられるようになりました。それらを参考にしながらも、ここでは敢えてあなた自身の関連情報に特化した表現集を作ることをお勧めします。
自己紹介に限らず自分関連の情報というものは、あらゆるところで発信しそれに対する相手のコメントに何らかの返事を返していく必要性が生じます。英作文であれば、自分の基本情報に肉付けをしていく作業なのでとりかかりやすく、1文を3文に変えていく過程で大変多くを得る事が出来ます。
たとえば
・基本英文:I love reading.
・情報を加えてもう1文:I am particularly interested in historical novels.
・同様にさらにもう1文:My favorite historical figure is Nelson Mandela.
読書が好き→特に歴史小説に関心がある→最も好きな歴史上の人物はネルソン・マンデラ氏
関連単語・熟語を暗記し、文中のどこを強く発音するのか、言い換え表現はないかを意識し辞書で確認していくことで、シンプルな英文が大きな学習効果をもたらす素材となります。
現在、筆者は通訳・翻訳業に携わっていますが、英語学習を再開した日から今日まで、上記の要領で表現したい日本文に英語対訳をつけた手のひらサイズのスプリングノートを活用してきました。
仕事関連文書や terminology (専門用語集)作成は当然PCで行っていますが、すき間時間にさっと取り出し確認できるこの見開き手書きノートが、英語での情報発信力養成に大きな助けとなったことを実感しています。
少しでも関心をもたれたなら、ぜひ自己紹介に関連した情報を出発点に、日に2~3の英文作成を習慣化しあなた仕様の表現集を作り、繰り返し音読してみてください。
便利表現の備えあれば憂いなし
自己紹介を終えた後もその場でのコミュニケーションが続くと想定すると”自分ならこれを使うであろう”という便利表現のストックをもっておくと安心です。
以下は、自然に英語による会話を続け、場の緊張を和らげるのに効果的な方法です。
- 相手に回答の自由度があるオープンクエスチョンを投げかける
- 相手の発言にふさわしく、かつ自身の気持ちを反映した返し表現を蓄えておく
こちらの質問に対し、相手の返答が Yes No では返せないタイプの質問をオープンクエスチョンといいます。(5W1H When Where Who What Why Howを用いる質問)相手に対し尋問調にならぬよう配慮は必要ですが、ユニークな答えを引き出せるという点ではこれをうまく活用したいものです。
また相手の話の内容に応じて、自分らしく返せる表現のストックがあると安心です。
相手の発言内容が
・喜ばしい時:I’m glad to hear that. Good for you!
・残念な内容の時:I’m sorry to hear that. That’s too bad.
自分が
・ほめられた時:That’s very kind of you to say so. I’m flattered.
・共感する時:I understand how you feel.
I can relate to your feelings.
ニュアンスの異なる種々の表現がありますので、自分のよく抱く感情を表すものはないか調べ、それらをまとめて日頃から口頭練習しておくとよいでしょう。
最後に
地味な作業ですが、日々の英作文習慣は確実に”あなたが英語で言える事”を増やします。表現集に音声教材がついたものであれば、繰り返し聞くことで発音やアクセントも自ずと身につくため、好みの教材を見つけ積極的に活用なさってください。