英語長文読解のコツをケンブリッジ大学留学生が教えます【従来方法はNG】
今回は、私が①大学受験、大学院受験を経験したことによる「受験生」の立場として、②大学から院修了までの6年間、主任講師として英語を指導し、何人も希望大学に合格させた「指導者」の立場として、そして③実際に英国ケンブリッジ大学への留学経験を踏まえた「留学生」の立場から、知っておくと役立つ、英語長文読解のコツを紹介いたします。
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英語長文の読み方
ポイントとして挙げられるのは、以下の2つ。
- スラッシュ読みをマスターせよ!
- 文脈推測力を身につけよ!
です。
スラッシュ読みをマスターせよ!
まず、①スラッシュ読みをマスターせよ!についてです。
「英語は前から訳す」!少しでも英語読解の勉強をした方なら、必ず1度は耳にした言葉だと思います。
さらに、高校の授業で長文を習う際には、必ず言われる「スラッシュリーディング」。
しかしこれを、学校で教わる通りにやっていくと、果てしなく時間がかかってしまうのです。
即ち、従来のやり方としては、文章をスラッシュで区切る→前から訳していく、という方法を指導されることが多かったと思います。
このやりかた、基本は間違っていないのに、やり方を間違えると時間を採るだけとなってしまい、結果として英語が嫌いになっていくだけなのです。
では、どうすればよいのか。
まずは、SV(主語・述語)を文章中にふりつつ、1文をスラッシュで区切ります。
その時に、学校で教わるとおりの事をしない、即ち、「キレイに訳そうとしない」のです。
前から読んでいって、単語だけの意味を理解していきます。
例を挙げると、Ken walk along this street.// (ケン 歩く 通りを)という感じになります。
その際に、alongなど文章の主旨に関係の薄いものは、無視してかまいません。
次に、これを頭の中で訳していくのです。
訳す、というより、自動的に頭の中で翻訳されていくイメージです。
このように書くと、そこまでに至る経緯が難しいと思う方も多いと思います。でも実は、そんなことはありません。
まずは、短い文章でいいので、上記のスラッシュリーディングを続けてみてください。
すると、自然と身に付き、頭の中で翻訳されているようになります。
文脈推測力を身につけよ!
次は、②文脈推測力を身につけよ!です。
長文に慣れてきたら、とりあえず短・中文を読んでみてください。
その際にポイントなのは、文頭と文末は死ぬ気で読む!です。
長文読解は時間との闘いですが、この部位だけは、時間をかけて読んでかまいません。
なぜならば、文章で言いたいことは、ほぼすべてここにかかれているからです。
間の文章は、文章を膨らませるためにあるといっても過言ではありません。
これは、日本語の文章の成り立ちを考えても同じですよね。
文頭で主題を提示する。
主題は抽象的にならざるを得ないため、それを具体例を用いつつ説明する。
自己の主題を充実させるため、反対説などを用いて検証する。
最後に、自己の主題を繰り返す。
文章は、各国共通でこのようになりたっているのです。
したがって、主題さえつかめてしまえばこっちのもの。
具体例や中盤部分が多少ややこしくても、主題に副うように解釈していけばいいのです。
そして、その時に助けになるのは、接続詞です。
主題と同意なのか(and,in addition)、主題とは反対の事柄を表すのか(but,however)に着目して読む。
こんな簡単なことで十分に意味が取れてきます。
そして大切なことは、とにかく辞書を引かないで読み切る!です。
試験本番は辞書が使えません。そのため、知らない単語は前後の文脈から推測しましょう。
案外、前後の文章がわからない単語を含む文の言い換えになっていることが多いので、同義の単語が用いられていることも多くあります。
そこから読み解けてしまうのです。
なお、この方法は、単語の意味を聞く問題に対応するにも、非常に有益です。
単語をひくのは、文章を読み終わってからでいいのです。
読後、今度は単語の勉強として、単語を調べ、意味を覚えることを行ってください。
おわりに
いかかでしたか?
上記は、すべてあたりまえのことばかりです。しかし、当たり前のことを正しくやれば、希望大学にも合格でき、留学にも対応でき、また、実務でも英語を使えるようにもなります。
基礎こそすべてです。みなさんも、ぜひTryしてみてください。