便利な接客英語フレーズ!これで海外からのお客様もばっちり
年々海外から日本へ来る旅行者の数は増えてきています。接客のお仕事をされていらっしゃる方は、その事をニュースの報道以上に実感しているはずです。
始めは慌てていた接客も、何となく伝わる単語がいくつかわかってきて、こなせるようになってきた、という方も多いと思います。
それでもやはり英語は苦手、という方や、日本人のお客様をもてなすのと同じように、海外のいお客様にもしっかり接客したい、という方、是非、英語の基本接客フレーズを覚えて接客の幅を広げましょう。
こちらの記事では、日本と米国での百貨店勤務経験から、英語で丁寧な接客フレーズをわかりやすくお伝えしていきます。
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1.まずは基本の「いらっしゃいませ」は英語で何というの
お客様が店内に入られました。まず言う言葉は「いらっしゃいませ」ですね。これ、英語で何というかご存知ですか?
実は、日本語の「いらっしゃいませ」にぴったり当てはまる言葉ってないんです。
じゃあ、なんと言うか。ずばり「挨拶」をするんです。
「Hello.」一日中OKです。
「Good morning.」朝
「Good afternoon.」昼
「Good evening」夜
そして、その後にこう続けてください。
「How are you today?」
え?中学一年のゴールデンウィークまでに教わるような英語でいいの?と思われましたか?
良いんです。これが一般的なお客様が入店時に店員からお声がけする言葉です。
あまりパーソナルな接客をしないお店や、貴方が店頭に立って、接客というよりはお客様の誘導の色が濃い仕事をしている場合、「How are you?」の代わりに「Welcome to ○○○(お店の名前)」と言った方が自然です。
ただし、絶対に笑顔で時間にあった挨拶から始めましょう。
2.接客まで自然な流れで持っていきたい場合のフレーズ
1.でしっかりお客様をお迎えできました。次のステップは接客です。
「How are you today?」
と言った貴方に対して、お客様は
「Very good, thank you. You?」
「So far so great.Thanks. How about you?」
とかお返事してくださると思います。すかさず、
「I’m good.Thank you for asking.」
などと返しましょう。
「私は元気です。ありがとう。」を伝えれば良いのですが、中学で教わった「I’m fine.」はあまり一般的ではありません。接客英語とは離れてしまうので、簡単に説明すると、かならずしもポジティブなニュアンスではないからです。goodやgreatを使って返事をした方がベターです。
この段階で、何か探している商品があるお客様は、フレンドリーに英語で接してくれる貴方に、来店の要件を伝えてくるはずです。こうなれば接客に入れますので簡単ですね。
では、とりあえずフラッと入ってみた。店頭の商品が目に留まったので入ってみた、お土産を探しているけど具体的には何を買うか決めていない、という雰囲気のお客様には続けて何と声を掛けるか。
お客様が日本人でも、いきなり貴方の個人的なおすすめをいきなり紹介したりはしないですよね。「何かございましたら、ご遠慮なくお声がけくださいませ。」と一言お声掛けをして、お客様の様子を見つつ距離を縮めていくのが一般的ではないでしょうか。
これを英語でいうと、
「Please feel free to ask me, if you have any question.」
これを丸暗記しておくと便利です。お客様は気になる商品があれば貴方に声を掛ける可能性がぐんと上がります。
これに付け加えて
「I’d be happy to assist you.」
なんて言うと更に丁寧ですね。喜んでお手伝いいたしますよ、という意味です。
3.英語でいう接客必須用語たち
さて、接客に入りました。
とりあえず意味がわかれば「OK」「Yes」をひたすら繰り返していませんか。もちろんこれでも大丈夫です。一番大事なのはお客様とのコミュニケーションです。
でも出来ればもう一歩進んだ英語で接客をしたい方に、お勧めの単語達をご紹介します。
「Certainly.」
かしこまりました。
「That’s alright.」
問題ございませんよ。
「I’m afraid but we can’t do that.」
申し訳ございませんが、致しかねます。
「(That’d be) my pleasure.」
(お客様のありがとうに対して)とんでもない事でございます。
どういたしましての丁寧な言い方です。
「かしこまりました」に一番近い単語は丁寧なニュアンスのある「Certainly.」ですが、あまり一般的には聞かない単語でもあります。
貴方が高級商材を扱うお店や高級レストラン、ホテルなどにお勤めだったらぴったりですが、もう少しカジュアルな雰囲気のお店だったら、
「Alright.」
「I got it.」
「OK.」
などでも良いでしょう。
非常にカジュアルではありますが、米国ではごくごく一般的に店員がお客様に使います。とてもフレンドリーな店員だと「I got you.」なんて言う人も。「君の注文、ばっちり理解したよ!」ていう感じです。かなりカジュアルですので、使う場面にはご注意ください。
「(That’d be) my pleasure.」はもちろん「You’re welcome.」でも問題ありません。
4.お客様のお見送り
接客が無事に終えて、お見送りの場面です。「ありがとうございました。」「Thank you.」これでも十分貴方の感謝の気持ちは伝わります。
付け加えるとすれば、
「I was glad to assist you today.」
今日はあなたを接客出来て良かったです。
「Nice to talk to you.」
お話しできて良かったです。
などと言うと、好感度が高く、お客様の満足度もあがるでしょう。
さて、ここで忘れて欲しくない点を二点ご紹介します。
「Thank you.」の後に「Have a good day.」というのがまず一点目。
「Thank you.」だけでは少しぶっきらぼうな印象があります。この「Have a good day.」「良い一日を。」というフレーズは人とお別れする時の挨拶に、ほぼかならず、と言って良い程使われるフレーズです。
そしてもう一点。お見送りの際は、是非「お辞儀」をしてください。
貴方にとってはマニュアルに書かれたごくごく当たり前の「お辞儀」。これは実は私たち日本人の特有の動作であり、日本人の礼儀正しさを表した動作でもあります。
筆者の実体験ですが、日本の百貨店時代、お客様が感動してくださって、写真を撮りたい動画を撮りたいと何度も言われました。
接客にいっぱいいっぱいでおざなりになる所かもしれませんが、是非意識してきちんとお辞儀をしてお客様をお見送りしてください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
海外のお客様を接客する時の便利フレーズをいくつかご紹介いたしました。これらのフレーズを使えば、お客様のお店、そして日本に対するイメージアップは間違いありません。
ただ、一番大事なのは、やはり貴方の笑顔とお客様の力になりたいという接客姿勢。これをしっかりすれば、英語力以上にお客様の満足に繋がります。
今後も増えていくと予想されている海外からのお客様。しっかり対策をして、世界中に日本ファンを増やしていきましょう。