リスニング上達に効果があるディクテーションとは?
TOEICや英検などの英語の勉強でリスニングをしていると、二つ並んだ単語の間の音がよく聞こえなかったり(used toがユーストゥーに聞こえるなど)、スクリプトを見れば分かるのに実際に音声を聞くと分からないといったことがあると思います。
英語初心者の方は特に、まず発音が聞き取れないので分からないというケースが多いです。
発音が聞き取れるようになるためには、ひたすら音声を聞き流すのではなく、「ディクテーション」という方法で勉強することをオススメします。
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ディクテーションとは何か?
ディクテーションとは「英文のスクリプトを見ずに、聞こえた音声を英語で書き取っていく作業」のことです。やり方としては紙とペンを使って書く方法と、パソコンを使ってタイピングをする方法があります。
実際にやってみるとかなり根気のいる作業だということが分かります。
やり始めた時はリスニング学習としてあまり効率がいい方法だと思えないかもしれません。
しかし、このディクテーションの目的は自分の聞こえる発音と、聞こえない発音をはっきりさせることができるという意味で、その後の学習の指針にも大いに役立ちます。
聞こえる発音と聞こえない発音
音声を聞いて分かる発音と、分からない発音の違いは何でしょうか?
- 音声を聞いてすぐに思いつく単語⇒その単語がどのような発音かが分かっている
- 音声を聞いて合っているか自信はないが思いつく単語⇒瞬時に思い出せない発音の単語
- 音声を聞いても全く分からない単語⇒発音を聞いたことがないOrその単語を知らない
ディクテーションをしていく中で、このように分類されていくこととなります。
瞬時に思いつかなかったり、全く分からない単語が出てきたら自分が苦手な発音なんだなと思って、また出てきたときに対処できるように学習しておく必要があります。
目的別のディクテーションのやり方
では、具体的にどのようにディクテーションをすればいいのか触れていきます。
TOEICと英会話で目的別に分け、それぞれ使う教材はナレーションなどの関係からなるべく違う方がいいので、それぞれのオススメ教材を厳選してみました。
TOEICでスコアを伸ばす
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TOEICのリスニングスコアを上げたい方は、公式問題集のPart1~4でディクテーションすることをオススメします。
最初は短文が多いPart1と2がやりやすいです。
なぜ公式問題集かというと、TOEICは他にも多くの教材がリスニング対策としてCD付きのものを出版していますが、公式問題集と違って本番で喋るナレーターの人が異なるため実戦向きではないという点があるからです。
実際に公式問題集を見たことがある方は分かると思いますが、ナレーターはアメリカ英語やイギリス英語などで複数いるので、ネイティブの人の英語であれば誰でもいいわけではないわけです。
英会話がしたい
英会話の場合、リスニングだけでなくスピーキングも鍛える必要があります。
「会話できる英文法大特訓」は文法項目が網羅されているので、あやふやな文法で話すということもなくなります。
自然かつ実用的なフレーズが豊富にあり、その一つ一つに丁寧な解説が入っています。また、CDには日本語の次に英語という順でナレーションが進むので、本がなくてもMP3プレーヤーに入れて車などの中でも聞くことができるメリットがあります。
この本を反復で繰り返しディクテーションすることで、頭で難しく考えなくても自然にフレーズが出てくるようになるでしょう。
ディクテーションでリスニング力アップ
ディクテーションをしていく中で最も大切なことは、反復練習をすることです。
分からなかった発音の単語は一回確認して、次に問題の中で出てきたときに瞬間的に単語とその意味が頭に出てこなければいけません。
そして、使っている教材のほとんどをディクテーションできるようになったら、新しい教材に移って自分の苦手な発音を洗い出しましょう。