全然違う!?訳すだけじゃ通じない暮らしの英単語
「あれ、この単語、英語でなんていうのかな」と考える場面に出くわすと、たいてい辞書で調べれば知りたい英単語は出てきます。しかしながら、辞書で出てきた英単語は必ずしも英語圏で暮らす人々が親しんで使っている言葉ではないのが実情です。しかもそういう単語に限って簡単だと思っていた身の回りの言葉……今回は、「そんな単語(言い方)なんだ!」と筆者がアメリカ生活で驚いた英単語を紹介します。
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食べ物編
ブラックペッパーといえば、黒コショウですね。今では「ブラックペッパー」という言い方も広まり、知らない人は少ないかと思います。ホワイトペッパーやピンクペッパーなど、コショウにも様々な種類があり、コショウひとつで色々な種類や言い方があることから筆者は罠にかかりました。「ペッパー」と言えば、コショウのことだと思っていたのです。しかし実際はそうではありませんでした。
green pepperはピーマン(グリーンペッパーというコショウもあるそうです)、red pepperは赤パプリカ、yellow pepperは黄パプリカを指し、「パプリカ」はスパイスを指します。同じ黄色でもbanana pepperというものもあり、これはとうがらしサイズのもので、酢漬けされた状態で瓶詰めされたものをスーパーでよく見かけます。
料理に疎い筆者は、これを知った時にはすごく混乱しました。調べてみると、pepperとはコショウの他にも「唐辛子」という意味もあり、日本語でいうピーマンやパプリカは辛みが除去されたものなのだそうです。正式には「(green/red/yellow) bell pepper」といい、「ピーマン」という名前自体はスペイン語やポルトガル語が由来だそうです。
小麦粉の種類名も日本語と全く違います。cake flourは薄力粉、bread flourは強力粉、all purpose flourは中力粉です。家庭では中力粉が一般的です。英語のほうが目的がわかりやすいですね。間違っても「strong flour」「weak flour」とは言わないように注意しましょう。
他にも、とり肉のdark meatはもも肉を、white meat(light meat)は胸肉を指し、調理後の色味でいい分けているようです。レストランのメニューやスーパーの商品表示でdark meat、white meatと書かれていることがあるので、知っておくと便利です。
さらにwhite meatにはとりの他にも豚や魚を表すこともあり、対義語としてred meat(牛や羊、ものによって豚も)があります。日本人が言う「白身」「赤身」とは違った意味があるので注意が必要です。
豚肉に関しては一概にどちらといえず、ミオグロビンという成分の高さによって変わるようです。興味のある方はWikipediaなどで検索してみてください。
red meatが健康に良くない、という研究発表がニュースになったのはまだ記憶に新しいですね。
参考URL
ちなみにblue raspberry味というのがありますが、実際にラズベリーの味はしません。日本語でいうブルーハワイ味と非常に似ています。
生活編
white outは濃霧や大雪で前が全く見えない状態をいい、black outは停電状態のことをいいます。
black iceと呼ぶものがあり、black iceは雪が降った後、雪が固まり、汚れて黒くなった状態のもののことをいいます。大きな石のように見える、または道路上に何もないように見えるが実際は氷であるため、車の運転時に注意しなければならないという意味合いを含みます。
健康編
pink eyeは、辞書で「伝染性結膜炎、はやり目」とあります。汚いものを触った手でそのまま目をこすったりするとなる症状のことです。black eyeは目の周りにできた青アザ、黒アザ、red eyeは充血した目のことをいいます。疲れて目が充血する場合も、アレルギーで充血する場合にも使われます。乗客が睡眠不足のために目が赤くなることから、バスなどの夜行便のことをred-eyeとも呼びます。ちなみに「good eye」という表現もあり、「細かいところまでしっかり見ている(have a good eye)」と言いたい時に使えます。
他におもしろいと思った表現は、水虫をathlete’s footと呼ぶことです。スポーツ選手がよくなる症状ということで、こういった呼び方ができたのでしょう。
まとめ
個人的に、色で表現したり区別したりするものが多いなと感じることがよくあります。英語では見た目や象徴的なものの名前を使って表現することが多いようですね。
身近にある言葉で物事を表現することが多いと思いきや、眼科(医)はeye doctorとは言わないし(眼科医はophthalmologist。eye doctorでも通じますが一般的ではないようです)、医者もdoctorではなくphysicianと呼ばれることがあるし(doctorもよく使われます)、細部まで区別されているものは(状況に応じて)しっかりと区別して言わなければならないようです。