英語論文・英文メールに役立つ!英文校正ツールGrammarly
大学生ともなると英語での課題提出が求められたり、社会人であれば仕事で英文メールのやりとりをすることもあるかと思います。そんなとき、「あれ、ここはaかな、theかな…?」「この前置詞はonだったかinだったか…」と、ちょっとした文法のことで悩んでしまう。また、書いた文章がなんとなく稚拙な表現に見える、といった経験はありませんか?すぐに聞ける英語ネイティブの方が近くにいればいいですが、いつもそうとは限りませんよね。
そんな時に便利なのが、有料自動英文校正ツール「Grammarly(グラマリー)」。私はイギリスの大学院でのエッセイ課題提出の際に、初めて使用しました。
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Grammarlyとは?
例えばwordやメール機能だと、自動でスペルチェックはしてくれますよね。Grammarlyの場合スペルチェックに加えて、文法・論文盗用・より自然な英語表現の提案をしてくれます。さらに、「なぜこの前置詞ではダメなのか」「どの論文と内容がかぶっているのか」といった根拠も示してくれます。
また、wordやoutlookにプラグインとして設定することができます。一度ダウンロードしておけば瞬時にチェックしてくれるので、文書の作成やoutlookを使ってメールを送る際には非常に便利です。
Grammarlyの使い方
Grammarlyは下記の公式サイトから登録・利用できます。
公式サイト
サイトを開くと、チェックしたい英文を貼り付ける欄があります。
試しに適当な文章を貼り付けてみましょう。
“Thank you for inviting me to the party on last Saturday. It was nice to see you and your family again. The mug I gave you was sold in London and I’m sure you’ll like it! I’m looking forward to seeing you soon.”
赤で囲まれた“Check your text”をクリックします。すると・・・
早速2ヵ所指摘されました。ここでアカウントの作成をし、契約プランを選びます。
料金プランは3つあり、1ヶ月・3ヶ月・1年となっています。契約期間が長いほどお得です。クレジットカードやPay Palで支払いが済んだら、オンラインで校正してくれます。
ちなみに先ほどの例文はこんな感じに。
Thank you for~partyまでが「オリジナルではない」(論文では剽窃=ひょうせつ)と判定。もちろんコピペするつもりで書いたわけではないですし、よく使われる言い回しなので、実際に盗用扱いされることはないはずです。ただ、英語論文を書く場合は機械で剽窃(英語ではplagiarismと言います)かどうか判定されることが多いので、念のためチェックしておくとよいでしょう。
また、was soldを能動態にしたらどうかという提案と、Londonとandの間にカンマを挟むようにという指摘がありました。
Grammarlyのデメリット・注意点
やはり機械である以上、完璧ではないです。とはいえ、かなり正確に指摘してくれます。私が約1000語のエッセイを書いた時は30ヶ所指摘されました。修正後、英語ネイティブの友人に念のため見てもらうと5ヶ所指摘されましたが、「ネイティブじゃないのにここまで書けるなんて!」と驚いていました。特に剽窃はなかなか人の目ではわからないので、オンラインで照らし合わせてくれるのはありがたいです。
また、値段は1ヶ月のみの契約で29.95ドル(約3700円)、年間プランで月額11.66ドル(約1430円)と決して安くはありません。
私はイギリスの大学院で論文を書くので年間契約しましたが、それほど英文を書かない人は、必要な時だけネイティブチェックを依頼したほうが良いかもしれません。
ちなみに、ネイティブチェックの相場は1単語5円~15円で、チェック内容(英語面だけ見るのか内容まで踏み込むのか)や単語数、納期によって値段は前後します。
最後に
いかがでしたでしょうか。Grammarlyは海外の大学院で勉強する人・仕事で日常的に英語を使う人にとっては非常に便利なツールだと思います。ぜひ上手く活用してみてください。