ポッドキャストの無料ラジオドラマを使った英会話上達法
TOEICの点数は800点以上あるのに、英会話が苦手。リスニングはそこそこできるはずなのに、海外ドラマや映画で何を話しているのか聞き取れない。対面での会話はなんとかなっても、電話越しだと相手の英語がわからない。そんな経験はありませんか?
私が以前カナダへ長期留学をした時、まさにその状態でした。カナダ人との電話にいちいち冷や汗をかき、映画を観に行っても登場人物のテンポの速い会話についていけない。そんな状態から6年経ち、イギリスの大学院進学を機に日本で英会話力を鍛えることにしました。
前回の留学時に特に困ったネイティブとの会話・電話でのやり取り。この2点を同時に鍛えるために、ポッドキャストで無料ダウンロードできるラジオドラマを活用しました。
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無料なのに高品質!ラジオドラマとは?
ラジオドラマとはその名の通り、ラジオ向けに作られたドラマ=会話劇です。ラジオで聞かせることを前提としているので、会話のスピードが速くなっても音は聞き取りやすいです。
1話完結のものが多く、長さは10分前後のものから1時間近くあるものまであります。たとえば長時間電車に乗るときは長めの題材を、少しだけ聞きたいときは短いものをと選べるのが便利です。
また、各エピソードで異なる俳優・声優が出演しているため、いろいろな年代・性別・アクセントに触れられます。時には思わぬ大物俳優に出会うことも。現代版シャーロックや映画イミテーション・ゲームで知られるベネディクト・カンバーバッチも、無料のラジオドラマで主演しています。
ドラマの内容はシェークスピア、ラブストーリー、コメディとさまざまです。シェークスピアの英語はかなり難しいですが、カフェでの会話など日常に近いシチュエーションはとても役に立ちます。
電話越しのリスニング対策にも有効
映画やテレビドラマと違い、ラジオドラマは耳だけで会話の内容を聞き取り、瞬時に映像を思い浮かべることになります。これがまさに、電話で話しているときと同じ状態なんですね。
たとえばイヤホンで2人の登場人物の会話を聞くとしましょう。ラジオドラマの演出は非常によくできており、1人は右耳から、もう1人は左耳から音声が聞こえてくるような仕組みになっています。
一般的なリスニング対策CDやBBC等のニュース番組だと、両耳からクリアに聞こえるようになっています。でも、電話だと片耳で聞き取ることになりますよね。かといって、ニュース番組を片方のイヤホンだけで聞くのもストレスが溜まります。
ラジオドラマだと片耳だけでもストレスなく聞ける仕組みになっているので、自然と片耳でのリスニング=電話での聞き取り対策につながります。
具体的な活用法
それでは私が留学前に実践した方法をご紹介します。
耳と口の両方を同時に鍛えるために、セリフの少し後について真似するシャドーイングを行いました。
複数人での速い会話だとついていくのが大変ですが、ネイティブに混ざって話すときは聞く・理解する・答えるというプロセスを一瞬でこなすことになるので、ちょうと良い練習になります。
このとき、一言一句正確に発話する必要はありません。ネイティブの会話のスピード・リズム・アクセントに慣れていきましょう。
ラジオドラマの選び方
まずiTunesストアで国を選択します。ここではアメリカ版とイギリス版をご紹介します。
アメリカ版
iTunesストアの国をアメリカに変更します。
右下にある小さな日の丸をクリック。
アメリカの国旗を選びます。
トップページにModern Radio Dramaという欄があるのでクリック。
するとラジオドラマ一覧が出てきます。
イギリス版
同じく国を選ぶ画面へ。イギリスの国旗を選びます。
右上の検索ボックスに”drama”と打ち込み検索すると、さまざまな番組が出てきます。
ちなみに私はよく、左上のBBC4 “Drama of the Week”や、上から2段目の中央にあるRTE “Drama on Podcast”を聞いていました。
好きな俳優さんがいる場合は、検索ボックスに名前を入れてみるとヒットすることがあります。
最後に
いかがでしたでしょうか?会話の内容がある程度つかめないと面白くないので、どちらかというと上級者向けといえます。
ただ、ラジオドラマ自体が場面を想像しやすいように作ってあるので、英語を聞いて日本語に訳すのではなく、瞬時に頭の中でイメージを膨らませるという点では非常に良い訓練になります。
私はこれを3か月ほど続けて渡英しました。到着直後からトラブルで電話をかける羽目になったのですが、前回カナダに行った時に比べ、かなりスムーズに会話ができるようになっていました。
みなさんもぜひ活用してみてくださいね。