2016年TOEICが変わる!出題形式の変更内容を徹底紹介

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2016年5月よりTOEICテストの出題形式が変更されることが、日本でTOEICを運営する一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会より発表されました。変更まではあと半年と少しですので、ちょうどその頃の受験を目指して勉強をされている方も多いのではないでしょうか?突然の変更発表に不安を覚えている方もいるかもしれません。

そこで、今回は出題形式の変更内容を徹底紹介します。

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なぜ、いま変更するの?

TOEICテストは英語によるコミュニケーション能力を幅広く評価する世界共通のテストで1979年にはじまりました。日本でも今年37年目を迎え、すでに200回を超える公開テストがおこなわれています。

第1回からの累計受験者は1400万人を超え、全受験者に占める日本人の割合も非常に高くなっています。それだけ日本におけるTOEICへの信頼度が高く、重要視されている試験であることがわかります。

それでは、これだけ社会に定着したいま、どうして出題形式を変更するのでしょうか?

英語によるコミュニケーションは時代とともに変化している

TOEICテストは、その受験者が現在置かれている、または将来目指している環境で求められる英語力が正しく測れているのか常に見直されてきました。例えば、現行のテストで英文メールの問題も多く出題されていますが、これはTOEIC開始当初の1979年にはなかったでしょう。このように、時代とともに変化する英語によるコミュニケーション方法に合わせて、これまでも出題形式が変更されてきました。今回も、過去10年間で頻繁に使われるようになってきたコミュニケーションを検証した結果、出題形式を変更することになったと言います。

具体的な変更内容

それでは、気になる変更内容はどのようなものでしょうか?主な点をご紹介します。

最新のコミュニケーション方法を取り入れる

今回の変更では、近年頻繁に使われるようになったコミュニケーション手法を取り入れていることが特徴的です。具体的には、テキストメッセージやインスタントメッセージ(チャット)などわたしたちにとっても身近なコミュニケーション方法や、複数(3人以上)での会話形式などが加えられています。

視覚情報と会話の情報の関連付け

さらに、地図やグラフなどの視覚情報と、会話などの音声情報を関連付けて回答する設問も新たに設置されます。このように複数の情報源から得られる情報のひも付けは実生活での必要性に即した変更と言えるでしょう。

口語表現を取り入れる

リスニングセクションでは“gonna”(going to)などの省略形や、“Yes, in a minute.”などの文法的には不完全な口語表現などが取り入れられます。これも実態に即したものだと言えます。

変わらないことは?

こうして、実態に応じたかたちで出題形式が変更されますが、根幹にかかわる部分については変わりません。

難易度

難易度については現行のTOEICと同等であり、開発・制作をおこなっている米国の非営利テスト開発機関Educational Testing Serviceの基準を満たしたクオリティとなっていると言います。

検証テストも実施

今回の変更に際して、心理統計学者らを交えて検証テストを数回実施し、その結果を分析した結果、テストのクオリティは保たれていることを確認しています。

テスト形式

次のようなテスト形式についても変更ありません。

  • 設問数・試験時間
  • スコア設定(トータル10点~990点で5点刻み)
  • テストは英文のみで構成
  • マークシート方式
  • リスニングセクションの発音は4種類(米国・英国・カナダ・オーストラリア)
  • 受験料(税込5,725円)

まとめ

時代に即したかたちで変化するTOEIC。今回も、実際に英語を使ってコミュニケーションをする場面に合ったかたちでの変更ですので、わたしたちの学習を効果的なものとしてくれるでしょう。

新しい出題形式に沿った公式問題集も近日発刊される予定ですので、十分に対策をして挑みたいですね!