英会話上達のコツ(発音編)!正しい音読とディクテーションが鍵
「日本人はテストでは高得点が取れるけれど、喋れない」とは、昔から言われてきました。その理由はいろいろ言われていますが、大きな理由としては以下の理由が挙げられるでしょう。
- 正しい発音を知らない(そのために聞き取れない)/正しく発音できない(そのために伝わらない)、などの発音に関わる問題。
- 英語と日本語では、文章の構成がまったく異なる点。
- 間違っては恥ずかしいという、心理的な原因。
その他、裕福になった日本では、「がむしゃらに勉強しなきゃ」というハングリー精神に欠けているため、たとえ留学しても日本人同士で群れて勉強しない、なども理由としてあるようです。
ここでは、上に挙げた3つのうち、発音の問題についてお話ししましょう。
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正しい発音を心掛けて音読
最近では各学校でネイティブスピーカーが英語の授業を補佐するシステムができていますので、本物の発音に触れることは難しいことではなくなってきていますね。
私が学生だったころは、今のように衛星放送もありませんでしたから、海外のニュースを聴く機会もありませんでしたし、発音は基本的にカタカナで教えられました(いつの時代じゃ?)。
中学の時に悩んだのが、fast(速い)とfirst(一番)の違い。
どちらも「ファースト」。
先生に違いを尋ねると、「“ー”の長さの違い」と。
(私)「・・・どれだけの長さまでならfastで、長さの境界線は?」と疑問が残るものでした。
大学に入り語学留学した際に、中学、高校で習った発音はまったく役に立たないと愕然としたものでした。「すべての単語、やり直しじゃん!」と。
ちなみに、fastとfirstの発音の違いは、「ア」を伸ばす長さの違いではありません!!
そもそもカタカナで「ア」と表されている発音がまったく違うのです。ネイティブなら間違えようがないほど。
「その違いは何?」と思われた方は、ネット辞書のWEBLIOなどで発音が聴けるシステムがありますので、確認してみてくださいね。
さて、そんな発音の問題をどうやって克服するか。方法はいろいろありますし、考え得るすべてを行うのがベストですが、まずは下記をお勧めします。
書籍の辞書などで、発音記号と、それに対する口の形や舌の位置などを確認。それぞれの発音ができるようにします。
そして、単語や文章を読む時には、最初はゆっくりで構いませんので、その正しい発音を心掛けて音読します。
上に書いたWEBLIOではたいていの単語の発音が確認できますので、そちらと照らし合わせれば尚良し。
実のところ、日本人が苦手と言われるLとR、SとTHの違いはそれほど難しいとは言えません。むしろ、カタカナの「ア」や「オ」で表記される母音の発音のほうが難しいと言えます。
上記ができるようになれば、日常会話レベルでの発音の問題はかなり小さくなるでしょう。同じ英語ネイティブでも、大きくはアメリカ英語とイギリス英語で発音が違いますし、同じアメリカ人でも、地域や育ったコミュニティーによって違いますので、会話の相手によっては「わからない!」ということはあり得ますが、そこはもう、場数を踏むしかありません。
ディクテーションで更にレベルアップ
さて、ここで発音に関して更なるレベルアップのしかたをお教えしましょう。
どうやって耳を鍛えるか。
私は生粋の日本人ですし、大学生になって初めて本物の発音に触れましたが、リスニング力はかなり高いのです。その一番の理由としては、ディクテーションをよくやっていたことが挙げられます。
やり方をご説明しましょう。 まず、音教材を用意します。何でも良いです。自分が興味を持って、めげずに続けられるものが良いでしょう。
私の場合はある程度英語力がついていた時にやりましたので、NHKの海外ドラマとCNNやNHKニュースの副音声を録画して使いました。
CDなどの音だけのものより、映像も観れる方が楽しいですし学習効果は高まると思います。CNNの場合は字幕が出る番組があり、確認ができるので便利でした。
NHKのニュースやドラマの場合は、主音声でも聴き、正しく聞き取れているかどうかは意味から裏を取るようにしました。
教材が用意できたら、聞き取れるまで何度も聴き、PCのWORDに打ち込んでいきます。
なぜ紙に書くのではなくWORDなのかというと、WORDにはスペルチェック機能があり、間違ったスペルに対して可能性のある単語を表示してもらえるからです。
先に書いた方法でLやR、SやTHの違いが聞き取れるようになっていれば、自分がその単語を知らなくても、正しい単語を呼び出せることが多くなります。
LやR、SやTHレベルで間違っていると、素通りされたり、正しい候補が出てこなかったりします。
聞き取る際には、aなのかtheなのか、inと言ったかandと言ったかなどにも注意して聴きます。
このディクテーションを3か月も頑張れば、発音についてはかなりの上達が見込めるはずです。是非トライしてみてくださいね。